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こうして私はティッシュと深い仲になりました

文責:W.KOHICHI





「はっくしょい!」
「どうした、花粉症かね」
「いや、風邪だよ」
「花粉症じゃないのか?」
「違うよゴホゴホゴホ」
「咳すんな」
「はっくしょい!」
「くしゃみすんな」
「どうしろってんだよ!」
「こっちみんな」
「………」
「いや、冗談だ。で、ホントに風邪なのか?」
「そんな僕を花粉症にしたい?」
「だってそっちの方が落ちが付いてるだろう」
「誰に対して落ちを付けて笑いを取る気なんだよ」
「話の流れ的に」
「そうかそれなら仕方ないねって、そんな理由じゃ浮かばれないよ!」
「死んでないだろ」
「あ、うんはっくしょい」
「……今のは新感覚の語尾っぽいな」
「ええ?」
「何何はっくしょい。うむ、なかなか良いぞ」
「何それ。萌えキャラでも目指すの」
「やれ」
「嫌だよ!」
「覚悟が足りんなあ……」
「いいよもう。放っておいてよ。ゴホゴホッ」
「今度は病弱キャラか?」
「も、いい。帰る」
「お大事になー。あ、医者に花粉症かどうか診てもらえよー」
「はいはい、ありがとね」

その後、お医者さんに、「お気の毒ですが花粉症です」と言われましたはっくしょい。
落ちが付いたって事ですかはっくしょい。



<終わり>


後書き

風邪引いたところに花粉症が来て、鼻水がどっちの症状だか分からなくなった時に書きました。
ちなみに私はハンカチよりティッシュ派。
あと、タイトルはわざと深読みできるようにしました。引っ掛かった人はいるのでしょうか。


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