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『ウィザードリィ#1』プレイ記兼SS(1階だけ)

文:W.KOHICHI





「まずはパーティー各員の自己紹介からどうぞ」
イガラシ「えー、イガラシと申します。属性は善、侍。特技は整理整頓、趣味は卓球です。今後ともどうか宜しくお願いします」
ナカジマ「ナカジマだ。イガラシと同じく善の侍。宜しく頼む」
トミタ「トミタです! 15歳、血液型はO型、牡羊座です! ……え、あ、善属性、戦士です。すみません」
イズミ「はい、イズミといいます。しがない僧侶です。属性は善です。悪ならちょっとは人生変わってたでしょうか……」
ウツノミヤ「魔術師のウツノミヤです! こう見えて善属性、やる気は人一倍あります! 皆さん宜しく!」
グッドマン「グッドマン、盗賊、中立。……なんで私だけいろいろと仲間外れなんだ……」
イズミ「良男(よしお)ってお呼びしましょうか?」
グッドマン「グッドマンでいいからね」
トミタ「さすが大人、器が大きいですね!」
グッドマン「ああ。……なんでか、私が19歳で一番年上なんだよな。別にハンデじゃないけど、なあ……」
イガラシ「ふーん、……まあいいです! そろそろ行きましょう!」
ウツノミヤ「どこへ?」
イガラシ「迷宮へです!」

地下1階

イガラシ「ちょっと歩いたら、いきなりドアがありますね」
イズミ「ドアの向こうには何が……」
トミタ「開ける?」
グッドマン「応」

ガチャ
……モンスターが現れた!

ウツノミヤ「わあ、なんか出たよ!」
ナカジマ「狼狽えるな! まずは落ち着いて掌に正という字を書いて……」
グッドマン「お前も落ち着け」
トミタ「……ブッシュワッカーが2体、いきなりハードだね」

……戦闘中−−−しばらくお待ち下さい−−−……

トミタ「略された!?」
イズミ「筆者の技倆不足が丸見えですね」
ナカジマ「何を今更」
イガラシ「すみません、今の戦いで早くも私死にそうなんですが」←HP1
イズミ「今ディオス掛けますから」

ディオス
HPが1回復

トミタ「………」
イガラシ「まだピンチ! お願いもう一度!」
イズミ「うっさい黙ってろ」

ディオス
HPが1回復

ウツノミヤ「………」
ナカジマ「………」
グッドマン「……死んだら面倒だし、一旦街に戻ろう」
トミタ「そうだね……」

帰還

グッドマン「宿に行くぞ」
イガラシ「泊まるのは勿論……」
ナカジマ「馬小屋に決まってるだろ」
イズミ「一度でいいからいい部屋に泊まってみたいなあ……」
グッドマン「老衰で死んでもいいならそうするがいいさ」
イズミ「宿屋に泊まったら年を取るゲームも変ですよね」
ウツノミヤ「何言ってるの!?」

地下1階

モンスターが現れた!

トミタ「バブリースライム3体、それと人型の何かが5体、いる」
グッドマン「こっちに気付いてないぞ」

……戦闘中−−−しばらくお待ち下さい−−−……

イガラシ「勝利!」
トミタ「危なげない勝利だったね」
ナカジマ「宝箱があるぞ」
ウツノミヤ「よっしゃ、グッドマンさん!」
グッドマン「応」

………

ナカジマ「罠はなんだ?」
グッドマン「爆弾、だと思う」
イガラシ「では取り敢えずそれで」
グッドマン「よし……あ」

“爆弾”
イガラシは7ダメージ喰らった!

イガラシ「死にそう……」←HP1
ナカジマ「失敗か」
グッドマン「あー……ごめん、間違えて毒針の罠の解除しちゃった」
イズミ「そこから間違ったのか!」
トミタ「失敗以前の問題だよ……」
ナカジマ「町に帰るぞ……」

帰還

ウツノミヤ「ここの宿って良心的だよね」
イズミ「なんで?」
ウツノミヤ「馬小屋に泊まるのに追い返されないし」
ナカジマ「サービスなんだろう、一応ホテルなんだし」
グッドマン「ホテルと言うとなんかイメージが違ってくるな」

地下1階

モンスターが現れた!

トミタ「人間型の生き物が、4体」
グッドマン「うっすら見えてるぞ、コボルドだろ?」
トミタ「台無しな事言わないでくださいよ」
グッドマン「だって見えてるし」
トミタ「まあ、それはそうなんですけど」

……戦闘中−−−しばらくお待ち下さい−−−……

トミタ「圧勝!」
ナカジマ「さ、次行くぞ次」

モンスターが現れた!

イズミ「また出た! 同じ部屋なのに!」
ナカジマ「骸骨が5体と……人型が4体か」
イガラシ「ウツノミヤさん、カティノでもやってください」
グッドマン「そうだな、たまには役に立て」
ウツノミヤ「酷ッ!」
グッドマン「でもお前ここまででずっと防御しかしてないじゃないか」
ウツノミヤ「あなただってそうでしょ!?」
グッドマン「私は罠解除とかやってる」
ウツノミヤ「………」
イガラシ「呪文を使い惜しみするから……」

……戦闘中−−−しばらくお待ち下さい−−−……

ナカジマ「よし、やった!」
イズミ「勝った……」
イガラシ「宝箱出ましたね」
ウツノミヤ「お願いします」
グッドマン「応。……恐らくテレポーター」
イズミ「テレポーター? ホントですか?」
グッドマン「自分で言うのもなんだが、1階でテレポーターが出るというのは聞いた事がないな」
イズミ「じゃあレベルの低さからくる誤診断ですね」
グッドマン「……そうだな」
イガラシ「実際にはなんだと思います?」
グッドマン「分からん。イズミ、カルフォ使えないんだよな?」
イズミ「まだ覚えてません」
グッドマン「役立たずめ」
イズミ「………」
トミタ「何険悪な空気醸し出してるんですか!?」
ナカジマ「諦めるか?」
グッドマン「いや、一応毒針で解除を狙ってみよう」
イズミ「爆弾来い……爆弾来い……」

罠を解除した

グッドマン「よっしゃあ!」
イズミ「チッ。おめでとうございます」
グッドマン「フッ。どういたしまして」
イガラシ「あのう、お二人とも……」
ナカジマ「お前らそのくらいにしておけよ」
グッドマン「さて、これでレベルアップするだろう、多分」
ウツノミヤ「帰還しとく?」
トミタ「いいねえ」

帰還

………

地下1階

トミタ「レベルアップまで略された!?」
ナカジマ「最早何も言うまい……」
グッドマン「さ、余裕もできたし、1階の探索をやるぞ」

イガラシ「看板があります!」
グッドマン「なんて書いてあるんだ? ウツノミヤ!」
ウツノミヤ「漢字読めない」
グッドマン「………」
トミタ「………」
イガラシ「………」
ウツノミヤ「冗談ですよ! ええと、引き返せ、ですって」
ナカジマ「この先はダークゾーンか。何があるのか分からんな。後回しにしないか?」
イズミ「賛成」
トミタ「さんせーい」
グッドマン「賛成する」
ナカジマ「じゃ、また後でな」

イガラシ「下り通路みたいですよ」
ナカジマ「地下2階か。まだ後でいいと思うが」
ウツノミヤ「そうですね、1階を一回りしてからでも」
イズミ「私もそう思います」
グッドマン「そうだな」

イガラシ「小部屋が多いですねえ……」
ナカジマ「うむ。だがそのうち何かある部屋に当たるかもしれん」
グッドマン「次の部屋はどうかな?」

ガチャ

トミタ「……当たりみたいですよ」
ウツノミヤ「豚の彫像……」
グッドマン「怪しいな……調べようか」
イガラシ「ええ!? 調べたら何か出てきそうですよ?」
グッドマン「調べないと先に進めんと思うが」
イガラシ「そ、そうですね」
トミタ「じゃ、イガラシさんお願いします」
イガラシ「私ですか!?」
トミタ「はい」
ナカジマ「ああ」
イズミ「そですね」
ウツノミヤ「賛成です」
グッドマン「異論はない」
イガラシ「わ、分かりましたよ……」

イガラシは何かを拾った

イガラシ「ひゃあ! なんだこれ!」
グッドマン「鍵だな」
イガラシ「か、鍵ですか、そうですかー……」
グッドマン「どんな鍵なのかは鑑定せんと分からん」
トミタ「これで『鉄の鍵』だったりしたら笑えるね」
グッドマン「はははは、だがそんなところだろう」

グッドマン「この、壁の向こうに行けそうなんだが」
ナカジマ「じゃあ、行こうか」
グッドマン「いや、推測するに、一方通行だと思うんだ」
イズミ「大丈夫ですよ。まだ地下1階ですし」
グッドマン「それもそうだな」
ウツノミヤ「そんなあっさり……」

グッドマン「暗くてなんだか良く分からんな」
ナカジマ「ただの通路、おぅわ!?」

“ワープ”

イガラシ「なんん、なんですか!?」
ナカジマ「落ち着け、ただのワープだ」
イズミ「……足が震えてますよ」
ナカジマ「指摘するな」
グッドマン「大丈夫だろう、多分」
イガラシ「多分ですか……」
ウツノミヤ「なんか、扉がたくさんありますよ」
グッドマン「手当りしだいに開けるぞ」
トミタ「了解」

ガチャ

イガラシ「………」
ウツノミヤ「また変な彫像だよ……」
ナカジマ「首がネコで身体がニワトリか」
イガラシ「調べます?」
ナカジマ「やるしかないだろう」
イガラシ「今度はみんなで調べましょうよ、ね?」
ナカジマ「いや、皆でやるのは危険だ。今度は私が行こう」
イガラシ「そ、そうですか? ありがとうございます」
ナカジマ「骨は拾ってくれよ」
グッドマン「縁起でもない事を……」

ナカジマは何かを拾った

ナカジマ「……鍵?」
イズミ「鍵ですね」
トミタ「鍵ですね」
ナカジマ「いよいよ鑑定してもらわんとな」

グッドマン「まだ部屋がたくさんあるぞ」
ウツノミヤ「手当たりしだいです!」
ナカジマ「開けるのはお前じゃないだろうが」

ガチャ

ナカジマ「また彫像か」
イズミ「フードをかぶってますよ」
グッドマン「香も炊いてある……なんだろうな?」
イガラシ「調べるんですよね?」
トミタ「今度は私が行きます」
イガラシ「トミタさん……」
トミタ「なんでそんな殉教者を見るような目をするんですか!?」
イガラシ「す、すみません。でもお気を付けて」

モンスターが現れた!

イガラシ「出たァーッ!」
ナカジマ「落ち着けよ……醒めるだろ……」
ウツノミヤ「凄い、マーフィーズゴーストですよ!」
グッドマン「聞いた事があるな、確か良い経験値稼ぎになるとか」
トミタ「経験値って……ゲームじゃないんですから」
グッドマン「ゲームだろ?」
トミタ「………」
ナカジマ「お前ら暢気だな……」

……戦闘中−−−しばらくお待ち下さい−−−……

トミタ「勝った!」
イガラシ「割と楽でしたね」
ナカジマ「さっきと態度が違うぞ……まあいいか」
グッドマン「特に何もないみたいだな。次行こう」

イガラシ「扉の向こうは……」

ガチャ

ナカジマ「……ダークゾーンか」
イガラシ「さっきのところとつながってるんでしょうか?」
ナカジマ「その可能性は大きいな」
イガラシ「なら、さっきのところに出られるわけですね!」
ナカジマ「そういう事だ」

イガラシ「暗くて何も見えない!」
グッドマン「それがダークゾーン」
イガラシ「ん? 行き止まりです」
ナカジマ「じゃ、曲がれ」
グッドマン「待て! これは壁じゃない、扉だ!」
イズミ「うわぁ……どうします?」
ウツノミヤ「開けられるんですか?」
グッドマン「できるが……開けるのか?」
トミタ「勿論です!」
イガラシ「え」
グッドマン「分かった」

トミタ「誰かいますよ」
イガラシ「あのう、もし、そこの方」
「………!」
イズミ「むあ?」
「………!」
ウツノミヤ「おぅわ!?」

ウツノミヤ「あれ?」
トミタ「街だよ?」
グッドマン「転移呪文か、あれは」
イガラシ「はあ、なんて言ってるのか分からなかったですが」
イズミ「まあ良いじゃないですか、帰る手間が省けたって事で」
ナカジマ「そう考えた方がいいか」
グッドマン「取り敢えず宿に行こう……」

帰還

イガラシ「鍵を鑑定してきました」
ナカジマ「なんだった?」
イガラシ「銀の鍵と銅の鍵でした」
ナカジマ「はあ……」
イガラシ「店主が『見たままの事言わせるな』って顔でこちらを御覧でしたよ……」
ナカジマ「気にするなよ」

グッドマン「さて、これで1階はあらかた探索を終えたと思う」
トミタ「鍵も手に入りましたね」
イズミ「1階に鍵の掛かった扉はなかったですから、もっと下ですね」
グッドマン「そう、これから我々は更に地下に潜る」
イガラシ「うう……震えが来ますね」
ウツノミヤ「武者震いですよね?」
イガラシ「………」
ウツノミヤ「黙らないでくださいよ!」
ナカジマ「そのうち解決するだろうから、あまり気にするな」
ウツノミヤ「こんな人が前衛で不安だ……」
ナカジマ「よし! じゃあ地下2階へ行くか!」
グッドマン「応」
トミタ「異議なし!」
イガラシ「うう、仕方ないです……」
イズミ「気合い入れろ!」
イガラシ「イズミさんに言われた!?」

地下2階

<終>



<続……かない>


後書き

如何でしたでしょうか?
書いてて楽しかったですけど、ちょっと混乱してしまったのが傷。しかし、同時に大変な作業でした。1階分だけしか書けそうにありません……。
でも別のRPGやシミュレーションででも書けそうなので、今後も精進したいと思います。
……すみません、もう2階以降を書ける気がしません。半端で終わって本当に申し訳ありません……。


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