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10秒走 プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


200DSiポイントという値段に見合った、至極シンプルなアクションゲーム。
しかしながら、単純な中にも極める面白さがあり侮れない。
そのシンプルさと奥深さは、往年の名作『スーパーマリオブラザーズ』に一脈通じるものがある。

ゲームの内容はタイトル通りであり、10秒の制限時間内で横スクロールステージのゴールまで辿り着く事が目的である。
アクションに使うボタンは移動に使う十字キーの左右、そしてジャンプに使うAボタンだけ、と必要最低限である。
途中の障害物に触れたり、画面外に落下したりするとミス、そのステージはやり直しとなる。

ステージをクリアするだけなら必ずしも難しいゲームではない。慎重に操作してやれば、50ステージの殆どは普通にゴールまで行ける。
とは言え、10秒という制限時間がそれを押しとどめる。急がなければならない、という緊張感がこのゲームを面白くする。
トレーニングモードも備えられてあるので、じっくり取り組む事も出来る。またトレーニングでは時間制限がないので、ここで楽しむという手もありかも。

殆ど白黒だけで表現された、見るからに安っぽい世界観なのであるが、それが一種の味を醸し出している。
始めは普通にクリアする事から、そして慣れたならばタイムアタック。やりがいはあるゲームと言えよう。
小粒ながら中々に面白い。強いる事は出来ないが、一丁200ポイントを出してみる価値はあるのではないだろうか。


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