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ARMS プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


任天堂社が自社製ハードウェア・スイッチで出した対戦格闘ゲーム、それがこの『ARMS』である。
格闘ゲームとしては割と新機軸を取っていると言うか、今までにない要素を幾つか含んでおり、その形容は簡単ではない。解説のための努力はするが。
かなり乱暴に形容すれば、伸びる腕を操る中〜遠距離メインの格闘ゲームである。接近戦をメインとしない格闘、と言う点で既に一般から逸脱はしているかも。
以下に、そのゲームモードや各々の詳細を述べていく所存。出来る限りこのゲームの感覚をお伝えしていきたい。

やる事と言うか、目的は簡素であり、試合で相手をノックアウトすれば勝利となる。流石にこの辺りは格闘ゲームの基礎に基づいている。
標準のモードとして、対CPU相手の勝ち抜き戦「グランプリ」、対人・対CPU相手に戦える「バーサス」、ネット対人対戦の「パーティーマッチ」「ランクマッチ」がある。
プレイアブルキャラクターは10名、非プレイアブルキャラクターが2名。これに「アーム」と呼称される攻撃パーツを両腕に選択してバトルとなる。
なお、格闘対戦ではない試合として「バスケ」「バレー」「マトアテ」と言う3つのモードもある。これらは公式サイトや動画を見てもらったほうが理解が早いと思われる。

さて、実際のプレイ感としては、異色であっても新機軸であっても、やはり格闘ゲームと言うカテゴリーのゲームである事を実感せざるを得なかった。良くも悪くも。
私は格闘ゲームに関しては、初心者に毛が生えた程度の腕前であるが、だからこそと言うか逆に分かる。このゲームが所謂ガチの格闘ゲームである事が。
感性的な所感であるため言葉にする事が難しいが、少なくとも言える事はこのゲーム、幅広い層にプレイ出来る類のゲームではない。寧ろ的を強く絞っている。
現在、発売から10日も経ってはいないものの、あと1〜2週間くらい経てば、プレイヤー間の腕前の格差がかなり広がるのではないか。と言うより、ほぼそう確信している。

ちなみに、私は一応グランプリの難易度:4をクリアする事は出来た。バトルのコツとしては、兎に角機動力と言うか脚でかき回す事が重要と思われる。
その上でタイミングを見計らって攻撃を織り交ぜれば、まあ初級と言うかそのレベルを脱する事は出来ると思う。逆に言えばその程度ではあるが、それだけでも割と違ってくる。
「パーティーマッチ」も体験してみたが、上手い人と上手くはない人の落差が非常に大きい。相手に恵まれない、または勝てない時は一度ロビーを抜ける事も手かもしれない。
正直、先が明るいようには見えないゲーム。何故ならやれる事が限られる上、プレイヤーの腕前に強く依存する傾向があるゲームであるからして。


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