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ArtStyle : AQUARIO & DECODE プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


どちらもニンテンドーDSiの、ニンテンドーDSiショップからダウンロード出来る“DSiウェア”。
そのうちの「ArtStyleシリーズ」と呼称されるモノの2つである。分類としてはどちらもパズルゲーム。
それぞれ独立したソフトウェアだが、小粒なので一気に両方紹介してしまいたい。


『AQUARIO』

海、水族館、水槽、ダイビングをモチーフにしたと思われるパズルゲーム。縦3列のパネルを入れ替え立ち替え消滅させてゆく。モードは2つ。
基本モード・INTERVAL DIVEでは制限時間内にパネルを消してゆき、ノルマを達成した上でラストのパズルキーをつなぎ合わせればクリアになる。
もたもたしているとどんどん画面が暗くなってゆき、論理的なパネルの消去が出来なくなる。つまりどれだけ初期段階でパネルを消せるかが勝負だ。
DSの2画面をフルに使った広いパズルエリアと、水色と黒を基調とした美しいグラフィックが特色。更にINTERVAL DIVEのステージをクリアすると御褒美グラフィックが表示される。
主に立体的思考能力が求められるだろう。慣れる事はやや難しく、奥行きは非常に深い。


『DECODE』

数字のみで構成されたパズルゲーム。縦横のライン上にある数字から、足して10になるライン上の数字を消滅させてゆく。モードは4つ。
基本モードのNORMA、詰め将棋のようなPUZZLE、所謂「とことんモード」ENDLESS、対人戦VS。いずれも自陣が数字で埋まってしまったら負け。
数字が少なくとも消去は難しい。ある程度数字がたまってからが勝負だ。しかしそれは当然ゲームオーバーと背中合わせの背水の陣。どれだけ極限状態に耐え数字を消せるかが勝負だ。
黒い画面に浮かび上がる白い数字(一部色付き)が、シンプルさ故に配列の美しさと深い闇を際立たせる。
主に咄嗟の計算力と、フィールドを組み立てる力が要求されるだろう。慣れる事は易しいが、奥行きは非常に深い。



両方に共通する特徴としては、頭使わないとすぐにゲームオーバーという事がまず挙げられる。直感に頼っているようでは足元が覚束ない。思考の瞬発力と、追い詰められても諦めないしぶとさが求められる。
また、サウンドが心地よい。急き立てる感じでもなく、良い意味でまったりとしたリラックス効果があるかのようなBGM・SEが流れる。鑑賞モードがないのが惜しいくらいだ。
ついでに言うと難易度はかなり高め。勿論最初のうちは初心者でも太刀打ち出来るレベルだが、レベル3〜4辺りから段々手強くなりはじめる。ちなみに最高レベルは10だ。
熱中出来るゲームソフト。ただ熱中し過ぎに注意。多少の暇程度でもプレイ出来るが、出来るなら時間の余裕と心の余裕をもってプレイしたい。


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