戻る


ArtStyle : nalaku & HACOLIFE プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


ニンテンドーDSi、ニンテンドーDSiショップからダウンロード出来る“DSiウェア”の「ArtStyleシリーズ」の第3期モノ。
やはりと言うべきか、基本はパズルゲームである。今回も両方一気に紹介してしまう。
ただ、最近になって「ArtStyleシリーズ」も微妙にパズルという枠から外れてきた面があり、詳細は以下参照。


『nalaku』

アクションパズルゲーム。タイトルコールの「ナ・ラ・ク♪」というのがちょっと格好良い。雰囲気はアナクロな感じ。
上方から落下してくるブロックをかわしつつよじ登っていくゲーム。ブロックは時間経過と共に下の方からどんどん落っこちてゆく。上から落ちてくるブロックに潰されたり、下へ落ちていくブロックに巻き込まれたりするとアウト。なお、操作はボタンで行う。
規定の高さだけを登る『10フロア』と、ひたすら高みを目指す『∞フロア』の2つのモードがある。どちらも平面1フロアを踏破するとボーナスが入る。ルールも共通している。例えるなら、テトリスで落ちてくるブロックの上にどんどんよじ登っていくような感じである。この例えで通じるかは分からないが。
『10フロア』をクリアしていく度に、おまけのミニムービーを見る事ができるようになる。勿論ムービーは1つではなく、全部で9。系統としてはちょっと癒し系。
パズルゲームではあるけれど、アクション色が結構強いので、パズルに拒否反応を示しがちな人にもお薦め出来る。


『HACOLIFE』

パズルゲーム。としか言い様がない。強いてジャンル追加すれば立体パズルゲーム。どこか牧歌的な雰囲気を漂わせている。
1枚の紙から1正方六面体が出来る経過を想像出来るだろうか? 言い換えれば面を集めて箱を作るのである。それをパズルとしてやるゲームである。やってもらえれば分かりやすくなると思うのだが、つたない説明で申し訳ない。
操作はタッチペンで行われる。紙を切ったり、箱を組み上げたり。箱を綺麗に作り上げるトライアルモードと、箱をひたすら作り上げるファクトリーモードがある。トライアルは時間制限制、ファクトリーは出来高制だ。
どちらのモードもクリアしていく度に、グラフィックボーナスが付く。奥はかなり深い。例えばトライアルは20コースある。
とにかく立方体の展開図を頭に浮かべる事が要求されるゲーム。ちょっと病み付きになってしまうかも。



今回の2つのゲームの鍵は瞬発力。それ以外には……『HACOLIFE』では、立方体の展開図を考えなければならないところか。『nalaku』『HACOLIFE』共に慣れ易いが、『HACOLIFE』はまず展開図が頭にないとどうしようもならないので。
2作共にサウンドが良いのは今までの「ArtStyleシリーズ」と共通するが、今作2作はより総合的に、というか包括的になっている、気がする。
パズルゲームとしては実にいい出来。今回はパズル以外のモノも更に充実してきた感がある。この調子でパズルの枠さえ超えて欲しいものだ。


戻る