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ブルーオアシス 〜未知なる深海〜 プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


前作『ブルーオアシス』の、続編というか改良版。コンセプトは前作とほぼ一緒。今作ではタイトル通り、深海魚をメインとした水槽を作る事となる。
基礎部分はあまり変わってはいないが、BGMやら水槽の数やら、その他の部分が割と強化され単なる続編以上の出来となっている。
ただし基礎部分があまり変わっていないために、パッと見では前作と大差はないようにも見える点は大変残念である。

まず変化した点としてはやはり、飼育できる魚の種類を挙げないわけにはいかないだろう。深海魚がメインとなっただけあって、その気持ち悪さはちょっとしたものである。
前作でも魚の表現というかリアリティは中々のものであったが、今作でも生々しさは健在。よって見た感じのインパクトも中々。
ちなみに魚以外の生き物も混ざっている。クラゲとか。まあそんな事をとやかく言う程の事はないであろうが。

地味な進歩ながらも大きなプラス変化として、魚を飼育出来る水槽の数が前作よりも2つ増えた事は率直に嬉しい事。
また、BGMも追加・変更が加えられた他、種類こそ少ないが波の音などの効果音が追加された。
更にBGM……と言って良いのか分からないが、BGMに「無音」が加えられたのは大きな進歩と言えるであろう。
置物の配置方法も変更され、直感的であった前作の方法から、マス目上に置物を配置する分かりやすい方法となった。
そしてライト。上から照らすだけであった前作と比べ、下から照らす事が可能となった。見た目が鮮やかになった他、魚の不気味さの演出にも一役買っている。

魚は初めから全種類使用可能なわけではなく、飼育・繁殖などの条件を満たす事によって徐々に使用可能な魚が追加されていく。ここは前作と一緒である。
また今作から、有料追加ダウンロードというかたちで魚の追加が行われるようになった。その数は全部で15種類らしい。
興味が乗れば購入してみるのもいいであろう。ちなみにWiiポイントでの購入となるので予めWiiポイントを蓄えておく必要がある。

不満な点としては、魚が置物の中を通過したり、魚個体のズームは出来てもエリアズームは出来なかったり……といった前作で不満だった点はほぼ変化していない事か。
基礎部分が変化しておらず、大変残念ながら目の粗さは依然そのままである。ここら辺はハードウェアでの表現の限界なのかもしれない。
致命的な欠陥ではないとは言え、しかしながらここら辺はもうちょっとなんとかして欲しかったところである。

と、いろいろ言ってきたが総合的には良いゲームとなっている。500Wiiポイントなら決して高くはないであろう。
まったりした時間を過ごすお供には最適と思われる。ぼんやり眺め続けた結果Wiiリモコンの接続が切れても画面が暗転せず、ひたすら眺め続ける事が可能となっている。
逆に言えばまったりした時間を過ごす事に意義を見出さない人には合わないゲームと言えるが、まあそれは自分で自己分析して判断していただきたい。


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