DSソフト『高速カードバトル カードヒーロー』から、「スピードバトル」というプレイの実行に特化したDSiウェア。
元となった『カードヒーロー』との違いとしては、「スピードバトル」ルールしかない、主人公がいない、ストーリーがない、などがある。
Wi-Fiによる通信対戦に対応している他、「今日のデッキ」や特殊ルールによる対戦、自分のデッキのミラーとの対決、などが盛り込まれた。
なお、本家『カードヒーロー』との通信互換性はないので注意。
モードはシンプルになったとはいえ、その面白さは別段損なわれてはいない。ただ、ストーリー性が省かれたため、対CPU戦のキャラクターたちはやや精彩に欠けるかもしれない。
また、良いカードはモードを進めると封切られるようになっている。出来るならば迅速にモードを進め、販売カードシリーズの第４弾が出るまで進めてしまうべき。
それでも中々、良いカードは手に入りづらい。バトルを沢山こなして、少しでもカードパックを買っていくしかない。ここら辺はやや作業的になりがちである。
本家『カードヒーロー』にもあった、コレクション及びやり込みのかいは、アイコンという形で再登場した。
詳しく言うと、本家ではやり込みによって得られたメールやカードプレゼントなどの特典が、シンボルマークとしてのアイコンという形に変えられたのである。
極めがいはあるとはいえ、はっきり言って有難みはそれ程でもない。多少残念になってしまった。
私見であるが、正直、本家『カードヒーロー』の劣化版、という印象が否めない。スピードバトルに特化したのはいいが、その他の部分でスリムになり過ぎたきらいがある。
良いカードを手に入れるのも苦労するし、どうしても全体的に薄っぺらいような感じがする。もうちょっと一人で遊ぶ時にゲームに厚さを持たせたら良かったのに。
遊べる事には遊べるが、８００DSiポイントに見合った価値があるかは疑問。『カードヒーロー』ファンなら尚更そう感じるかも。