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ドラゴンクエスト10 オールインワンパッケージ プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


所謂MMO・RPGとなった『ドラゴンクエスト10』、それのバージョン1とバージョン2をまとめた製品がこの『オールインワンパッケージ』である。
実は私自身が、MMO・RPGに挑戦するのは人生初であった事もあり、その実を掴むには手間取る……と予測していたが、実際にはそうでもなかった。
以下に、その思いの外の馴染み易さを始めとした、ゲームの内実に付いて述べていってみたい。

まず「MMO・RPG」とは、日本語に訳すと大体「大規模多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム」となるらしい。要はオンラインでのゲームである。
ゲームの中には多くのプレイヤーがリアルタイムで参戦しており、それぞれがいろいろな事を実行している。幅広い意味での「プレイ」である。
やや乱暴な喩えかもしれないが、食事に喩えるならばスナック菓子のようなものといえよう。つまむのには適しているが、腹を満たそうと考えない方が良い、という意味で。
殆ど総てのオンラインゲームの常であるらしいのであるが、極めようとすると尋常でない事となるであろう。下手を打つと人生崩壊も冗談ではなく起こり得る。
つまりは奥深さが半端ないのであり、「それなり」に付き合う事こそ適切かつ妥当。細く長く付き合うべきなゲームである。

オンラインRPGであり、ネット通信環境は必須。従って、攻略情報は惜しむ事なく躊躇う事なく参照すべきであろう。
先程も述べたように、奥深さが半端ではない。手探りでも出来ない事は決してないが、折角先人が知識を出し合っているのであるから、それに乗らない手はない。
情報を参照し、その上で実際にプレイし、更にそこから自分に適したプレイスタイルを確立すれば最も「ゲームを楽しむ」事が出来るであろう。
留意すべき点としては、情報を集めるにあたって、過度に理想像をこしらえない事。実際にプレイしてみれば分かるはずであるが、簡単なゲームでは決してない。
故に、最も適当な形容としては、自分の身の丈に合ったプレイスタイルを見つけ出す事から、このゲームは始まると思われる。

さて、MMO・RPGとあるからには、ゲームの世界に入り込むのはプレイヤーたる貴方一人ではなく、他にも多数のプレイヤーがリアルタイムで参戦している。
そう聞くと、例えば人見知りがちだったり、人付き合いが苦手だったりする方には、どうも敷居が高そうに思われるであろうが、実際はそうでもない。
このゲームはソロプレイにも充分に対応しており、一貫して独りでプレイする事になんの障害もない。無論、その逆も全く問題ない。
ただし、MMO・RPGの宿命としてとでも言うか、全く他人と関わらずにプレイする事は無理である。最低でも、挨拶と返礼くらいのコミュニケート能力は必要である。
戦闘中などに見知らぬ誰かから「応援」された時に「ありがとう」の一言も言わないようではこのゲームに向いていないプレイヤーとも言える。これは人間としての問題である。

斯く言う私も、このゲームを極めたなどとは到底言えない。というかそんな事は恐らく誰にも言えないであろう。終わりのないゲーム、と言っても差支えがない。
しかし、そんな私でも、このゲームと上手に付き合う術をなんとか見出せた。だからこそ、こういった文章を書く事が出来るのである。
結構楽しめたし、恐らくこれからも永く楽しめるであろう。決して他人に強制は出来ないが、この文章が他山の石となれば幸い。


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