戻る


フォーエバーブルー プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


海中を遊泳する事が基本のゲーム。美しい景色に酔いしれながら、魚・その他と戯れたりする事ができる。
鮫とかも出てくるが、噛まれたり襲われたりする事はなく、基本的に総ての生き物は安全。ボンベがエアー切れを起こしても、勝手に引き上げてくれてゲームオーバーになったりもせず安心。
と、まあ、「海の恐怖」といったものはエミュレートされていない。スリルとかそういったものとは無縁であるが、その分心置きなく海中遊泳を楽しむ事に全力を入れられる。

何気ない事だが自由度がかなり高い。ガイドや写真撮影の仕事も受けたくないなら受けなくて構わないし、最初から全海域を踏破しようと思えばできる。生き物とのコミュニケーションを取る取らないも自由だ。
パートナーのイルカに芸を仕込んでも良いし、やらなくても全く問題はない。1頭だけで行くのも構わないし、3頭揃えるのもまた良し。
ロールプレイング等と違い、やる事がそんなにない、というのはあるが、その自由度の高さは特筆に値する。

難点は特にない、と思っている。強いて言えば、潜っているとBGMが邪魔に思える時がある。完全静音のプログラムがあれば良かったのだが。
逆にSDメモリカードにMP3データを入れて、そのデータでダイビングを楽しむ事ができたのは良かったと思う。ふざけた曲を入れたり、重厚な曲を入れたりするのも良い。
それと初期出荷品にバグがある事は痛かった。ゲームの進行上問題ないレベルのバグとはいえ、あんな目立つバグを取り切れなかったのは迂闊であろう。ちなみに私は引っ掛かる前に情報を入手できていたので回避できた。情報元は任天堂の公式サイトである。仕事の早い事だ。

海中遊泳ゲームというその性質上、面白く感じるかは人によるだろう。かく言う自分は面白いとは思ったが、地味さは否定できない。どちらかといえば大人向けのゲームかもしれない。
しかしやり込み要素はかなりあるので、ゲームとしての完成度は決して低くはない。グラフィックも良い。Wiiリモコンによる操作も面白くできている。
興味云々はさておいて、ゲーマーならプレイしてみたいゲームなのではないだろうか、と私は思う。


戻る