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ゲーム発展国++ プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


スマートフォンなどの媒体で、買い切り型ゲームを輩出しているゲームメーカー・カイロソフト。その社がニンテンドースイッチで出したゲームがこの『ゲーム発展国++』である。
基本的にはシミュレーションゲームであり、当作の場合は、ゲーム製造会社の経営と発達を実行する事が目的となる。
価格は1200円と、安過ぎる事もなく高すぎる事もなく。以下にその大まかな内容を提示していってみたい。

一応、ゲーム内での目的は20年のうちに、どれだけ自社を発展させれるのか、と言う事である。
その手段がいろいろあると言うか、遮二無二にゲームを作る事だけが手段ではない。とは言え、基礎はゲーム作りと言える。
貶すわけでは決してないものの、攻略法がパターン化し易い側面を持つゲームである。しかし、そこを外れてみるも一興と言うか、手段をパターン化しない事も手段と言えよう。

2周目以降と繰り返しプレイされる事を前提にされており、ゲームの法則は見切る事は容易。
寧ろ、特に深く考えずにプレイしてもなんとかなる程度の難易度。ただ、その場合、あくまで「なんとかなった」程度のスコアが精一杯。
一度エンドを迎えれば、半強制で2周目が始まる。一部要素の繰越をしないで、ゲームを開始させる事は出来ないようになっている。

主に序盤や、上手くいっていない時の資金繰りに苦しむ事はあるが、全体的に然程難易度が高い類のゲームではない。
恐らくは、所謂「サクサク進む」事を目標にゲームの設計が行われているのではないかと推定される。ただ、この部分が甘いと言うか、パターン化し易い側面を招いていると見る。
極める事は兎も角も、普通以上にプレイしようとするのは至極容易い。上手くいかない事の方が些少であろう。手応えはあまりないかもしれない。

プレイ一度目は面白く感じると思われるが、二度目以降は、既に述べたように一部要素を強制的に引き継いでのスタートとなる事はややマイナスかも。
また、ランダム性と言うか、イベントは起こっても、何が何時起こるかはほぼ固定である事は、緩さの遠因と言えると思う。
同じ事の再現性の高さ、良くない意味でのブレなさがある事は否めない。個人的には、攻略サイトを閲覧しない事を推奨するものである。


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