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ゴートシミュレーター プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


満を持してスイッチでリリースされた期待の一作、それが当ゲーム『ゴートシミュレーター』である。
以下に、当方がこのゲームに触れてみての感想を述べていってみたいと思う。
ただし、当ゲームは当方の理解の範疇を遥かに超えていってしまっているため、ある種トンチンカンな感想になっているであろう事を事前にお断りしておく。

ゲームのジャンルはアクションに分類されるであろう。ただ、広義に於いてはシミュレーションと言えなくもない。ヤギの気持ちになれると言う意味に於いては。
当ゲームの謳い文句として「ヤギになる事が出来ます」と言うものがあるが、厳密に形容すれば、「ヤギの気持ちになる事が出来ます」と言った方が正確。
とは言え、当ゲームのヤギは、現実に居るヤギと言う生物とは少し違う。恐らく人類とエイリアンくらいの差はあるが、まあ些細な違いと言えよう。

では、どういった内容のゲームか。無理に言語で表せば、「ヤケクソ」「クソッタレ」などの言葉が当て嵌まる。汚い形容で恐縮至極。
ギリギリの違いではあるが、「クソゲーム」ではない事に留意。ただし本当に僅差であるため、人によってはそう思う方も居られるかもしれない。
これでは少々分かりづらいであろうから、もう少し詳細を述べると、ヤギを操っていろいろするゲームである。
いろいろとは、まあ、いろいろである。オブジェクトを蹴ったり頭突いたり、爆発に巻き込まれて吹っ飛んだり、宇宙へとかっ飛んだりしたりする。
この時点でもまだ良く分からない、と言う感想があるかもしれないが、当方にも良く分かっていないのでご安心いただきたい。

要は、「良く分からない」と言う事を分かってもらえれば問題ない。と言うより、そもそも当ゲームに意味は然程ないのではと推測される。
自ら言っておいてなんであるが、「然程ないのでは」と言うか「ない」であろう。また「と推測される」と言う表現は多分必要ない。
先に述べたように、当ゲームは当方の理解の範囲を超えた何かであり、良く分からない事が良く分かっているだけである。

このゲームの最大の問題は、これが無料配布物ではなく、お金を取って販売されている、と言う事に尽きると思う。
下手をするとただであっても要らないこれが、決して安くもない額で販売されている。お値段、約3000円。これは強欲の罪に値するのではないであろうか。
ただし、私は皆さまに、これを買うな、と言う事は出来ない。言える事は、「理解不能なゲームです。詳細はご自身で確認なさってください」と言う事だけである。


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