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ひゅ〜ストン プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


製作・ポイソフトのアクションゲーム。ジャンルを更に細分化すれば、ダイビング・アクションゲームとでも形容しようか。
ゲームの内容は怪異な井戸の中に投げ出された「モノ」の視点に立って、井戸の底まで無事落ち切れば勝ち、というアクションの一種である。
最後まで落ち切る事も目標ながら、より早く落ち切る事もまた目標。つまりタイムアタックである。

ゲーム内容というか、ゲームの設定としてはかなりふざけている。物凄いを通り越した速度で落ちるモノはさながら悪い冗談のようでもある。
モノにはHPその他のパラメータが設定されており、モノによって加速度・速度・HPが異なる。全体傾向としては早いモノ程脆い傾向があるようだ。
井戸の壁、障害物などに衝突するとモノのHPは減少していき、HPがゼロになったらクラッシュ、ゲームオーバーである。
井戸の中には障害物以外にも加速装置やHP回復アイテムなども配置されており、それらを通過する事により最速を目指すのである。
この際、どういう井戸だ、などという突っ込みは最早無粋であろう。異界の井戸と考えればなんの問題もない。

ステージ、というか井戸の種類は10。モノの種類も10。条件を満たす事により順に新たなステージ・モノが開放されていく。
基本目標は無論ステージ突破である。それ自体は、HPが無限大のモノもある事もあり然程難しくはない。
ステージクリアの次の目標はタイムアタックである。各ステージは障害物・装置・アイテムなどの配置が完全に固定されており、それを記憶して何度もトライする事となる。
クラッシュしながら試行錯誤する、そういう意味でもれっきとしたアクションゲームと言えよう。モノによって落下感覚が異なるため、モノとステージの相性があるのもまた面白い。
ちなみに、ステージクリアすると、モノの種類とそのタイムは記録されるが、モノのHPは記録対象外である。そこは少々残念でもある。

落下感というか、スピード感が半端ない。おまけに3Dでグラフィック表現されているため酔い易いという事が言えるかもしれない。
とは言えそれを乗り越えれれば面白い事必定のゲームであり、500ポイントの価値は充分にあるであろう。
余談であるが、私はこのゲームの落下感覚が強過ぎて、暗闇の底に落ちる夢を見たが……それくらいインパクトの強いゲームと解していただければ幸いである。


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