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新ひゅ〜ストン プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


ポイソフト社謹製のソフトウェア『ひゅ〜ストン』が、いろいろとパワーアップを施されて再登場。その名も『新ひゅ〜ストン』! 捻りこそないものの良い名である。
名前に然程の変化はないが、内容もやる事自体は然程に変化してはいない。では何がパワーアップしたのかと言うと、落とすモノと落とす場所が大幅に増加した。
また、それ以外の細かな部分にも地味ながら改良が加えられている。以下にそのパワーアップ部分を述べていってみたいと思う。

『ひゅ〜ストン』といえば、私が真っ先に思い浮かべるのは、その半端ない落下感。特に3DSの三次元表示機能とのシナジーは抜群と言って良かろう。
今作からは3Dの表現が三段階に調節可能となり、より個人個人に適合するであろう表現が可能となっている。その三つとは「ディープ」「ベーシック」「アバンギャルド」である。
「ディープ」は画面の奥に向かって、「アバンギャルド」は逆に画面手前側に向かって、三次元表示を強調する。「ベーシック」はその中間。
個人的には「ベーシック」が最も適度な表示と思われる。その他2つは癖が強すぎるきらいがある。無論私見ではあるものの。

また、今作はランキング機能周りが劇的に増された。先ず単純にランキングの表記数が増加、最大で99位まで表記出来るらしい。そこまで数をこなしていないので伝聞形である。
前作でもあったすれ違い通信によるスコアのやり取りにも対応。更に今作からスコアをQRコード化して出力可能に。接点の無い他人のスコアも取り込めるようになった。
よくよく考えると、他人のスコアを取り入れたから何か、という事は無いが、まあ目標を分かり易く出来た事は誉めるべきと思われる。
なお落下物ごとのスコア、自分と他人のスコアなどの分別表示も出来るように。機能的には寧ろこちらの方が有益であろう。

システムだけではなく、ステージ、及び落下物の種類も大幅に増加された。やり込む事が増えてやりがいが大きくなったと言えよう。勿論それだけ道程は困難である。
前作ではランキングの表記数の都合上、やり込むほどに混迷しがちであったが、今作ではランキング数の増加や落下物ごとのソート機能によりすっきりとしている。
また、私はあまり体感出来なかったが、ゲームプログラムの処理速度が良化されているらしい。言われればステージトライ前のロード時間が短くなったような気も。
余談ではあるが、QRコード投稿によるランキング大会の開催も予定されているそうな。現時点では大会開催はおろか詳報すらないものの。

やれる事がこれだけ増えれば御の字と言って差し支えあるまい。タイトルも一見捻りがないが、最も内容に即していると言って良い。
強いて弱点を挙げるとするのなら、ステージに変更はあったがやる事自体は前作と大した差異が無い、という事は否定は出来ない。
しかし、それ以外のやりたかった事がほぼ実現されており、殆ど無欠のゲームとなっての再登場となった。前作ユーザーの声を良く受け入れたと言えよう。


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