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ナックルヘッズ プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


一昔前……いや、二昔くらいは前のような感覚を覚える対戦格闘アクション。
二昔前のアーケードゲームの雰囲気など私が知っているはずもないのだが、なぜかそう思わせる作り。大袈裟な表現をすれば人間の本能に訴えかけてくるかのような雰囲気。
ちなみに1992年・ナムコ製。というか実際に二昔程前のゲームだ。しかしナムコ、昔はこんなゲーム作ってたのか。なお今はナムコは合併しバンダイナムコという会社になっている。

ストーリーというか作品背景としては、巨額の富と栄誉を得るために全部で6人のキャラクターが戦う、といった感じらしい。
この6人が曲者というか変な人というか、とにかく一筋縄では捉え切れないキャラクターどもである。
具体的には忍者のような人、バイキングっぽい人、変なハンマーおじさん、露出度の高いお姉さん、チャイナっぽい人、普通なんだけどそれ故特徴のない人、の6人だ。

ファイトスタイルの特徴としては、ジャンプがボタンで実行というのが大きいのではないか。あと、攻撃に使うボタンは2つだけ。上段攻撃と下段攻撃を使い分ける事になる。
それと、攻撃ボタンを押し続ける事で力の溜めが出来、頃合いを見計らって放すと強力な攻撃が行えるようになっている。
また、基本的には1対1で戦うが、ステージや参加人数によってはバトルロイヤルになる事もある。その場合は自分以外を倒したら勝ち、自分が倒れたら負け。
その他は大体一般的な対戦格闘ゲーム。バイタリティが尽きれば負け、2本先取制、相手と逆方向にキーを倒してガード、などなど。
それと大切な事として、クラシックコントローラにのみ対応している。クラシックコントローラがないとプレイ出来ないので注意。

アーケードの雰囲気を出すためであろうが、「コイン投入」という概念が用意されている。
言葉通りコインを入れることで1クレジット得られる(1回プレイ可能という事)。
ただ、無尽蔵にコインを入れられる上にコンティニューを何回してもなんらペナルティがないので、あまりアーケードの雰囲気が出せているとは思えない。

面白いゲームではある。プレイしていて楽しい、という意味の他に全体的にユニーク(笑)という意味において。
どうやらCPUのアルゴリズムはそれほど優れているわけでもないようである。難易度調整とかもないし。
本気で対戦格闘を楽しみたいという向きには物足りないであろうが、少し、昔の雰囲気に浸るには良いゲームなのではあるまいか。


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