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星のカービィ プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


任天堂社謹製の横スクロール型アクションゲーム、『星のカービィ』。当作は3DSのバーチャルコンソールでの再現版となるが、始まりはゲームボーイからであるらしい。
バックストーリーはかなり無茶な御伽噺風と言うか、ある意味冗談にも聞こえかねないそれであるが、ゲーム内容は至極真面目である。
実際のゲーム展開としては、主人公・カービィが果敢にも悪(?)のデデデ大王軍団に単独で立ち向かう、初期マリオやら初期ロックマンやらに似た展開となっている。

任天堂社のアクションだけあって、爽快感を大いに感じさせられる出来上がり。簡易なアクションで縦横無尽に暴れる事が出来、そのアクションも覚え易い。
難易度は低め。初見で楽勝、と言うほどではないにせよ、カービィは6ゲージの体力を持ち簡単にやられる事はなく、またゲームオーバーになってもコンティニューにペナルティがない。
かと言って力押しが通じるほど甘くもなく、多少の思考力は求められる。大人にも面白いが、子供がプレイしても充分楽しめるであろう。適性の幅は広そうである。

一方、手応えが足りないと嘆くような方々のために、エクストラモードが用意されている。詳細は割愛するが、ゲームをクリアするとモードチェンジのコマンドが表示される。
エクストラモードは敵の攻撃が格段に激化しており、難易度は一転して高めに。少なくとも標準モードをプレイしたノリで挑むとほぼ確実に敗れ去る。
勿論そのプレイは強制ではなく、やっても良いしやらないとも良い。腕に自信のあるゲームユーザーなら挑戦しても良いかな、くらいの心意気で。

面白い事が最大の特徴。BGM・SEも良く雰囲気に符合している。キャラクターも可愛らしいしグラフィックも鮮明。
強いて難を挙げるのなら、全体が若干短く思える事が言えるかも。ただこれは面白かったからそう感じた可能性もあるので、一概に難点とは言い難い。
繰り返すが広い層へとお薦め出来る良作。値段は411円(税込)と安めであり、買っても損はないレベルではあるまいか。


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