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ネギま!? 超麻帆良大戦チュウ(以下略) プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


「(以下略)」とタイトルにあるが、正式名称が非常に長く、おまけにとても言うに堪えないふざけっぷりのため、敢えて省略させてもらった。
作品の概要としては、DSでの『ネギま!』ゲーム第2弾である。
このゲームの説明という主旨からはずれるが、何故か『ネギま!』はゲーム化に縁がある漫画である。Amazonで売っているやつを数えてみたら10本あった(注:特典の有無を無視しての数)。
ここまで数があると面白くないものもありそう、というより、ファンを目当てに乱発しているんじゃないかという邪推も成り立たなくもない。
このゲームに限っては一応、まあまあ面白いというレベルだったから、あくまで推測であり邪推である事を断っておく。

システムとしてはアクション・シミュレーションとでも言うべきもの。全体的にはシミュレーションだが、戦闘はアクションで行われる。
難易度は基本的には易しいが、終盤の詰めになってくると途端に難しくなる。
ユニットは戦闘用キャラクターとサポートキャラクターに分かれており、サポートは全員ができるが戦闘は約半数くらいしかできない。ユニットの組み合わせ次第によっては面白い協力攻撃ができる。
戦闘用ユニットが少ない理由としては、戦闘コスプレの数の多さがその要因かと。何せ数がやたら多い。それにいちいちボイスが付くので、容量的に限界があったのだろうと推測する。

言い忘れたがこのゲーム、アニメ2期版を元にしているため、原作とはやや……というか、かなり違う部分を見せてくれる。
アニメ見てないとさっぱり分からない、という事はないが、あまり良くは分からないだろう。なんでチュパカブラが出てくるのか全然謎である。
キャラクターの個性は実に強いため、別の意味でファンになってしまいそうな変化を遂げているキャラクターも割といる。
必ずしも原作が通用しない、というわけではないのだが……。

ストーリーは正直言って単純な話。おまけに少しばかり御都合が良い部分がある。
ただ、シミュレーションとしては、というかゲームとしての出来は中々のもので充分遊べる。
しかし『ネギま!』原作のファンの方にも薦められるかというと、そこはちょっとばかり微妙。さっきも言った通りアニメ2期版が元なため、原作と照らし合わせると違和感が強い部分があるためだ。
だがまあ、それでもゲームとしての出来は良いので、やってみて損はあるまい。得があるかは断定しかねるが。
さて、『ネギま!』といえばあこぎなお色気を含む事で有名だが、このゲームにもちょっとだけそれがある。まあ大したレベルではないが。

その他に誉められるところがあるとすれば、声かな。結構中身豊かで音質も良くはっきり聞き取れる。
こういうあまり目立たないところに力を注ぐという試みは嫌いじゃない。ある意味で無駄なお金の使いっぷりだが。
ちなみに、DSでの『ネギま!』第1弾は、このゲームとあんまり変化していないらしいぞ。内容的な意味で。


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