ミラクルキッズなる聞き慣れないメーカーが発した、殺し合いドッジボールゲーム。ジャンルは勿論アクションである。
なんでもかつての『ダウンタウン』シリーズの正当な後継だそうである。つまり『くにおくん』とかのゲームである。
まあそれはほぼどちらでも良い事であり、このゲームの内容には殆ど関わってこないので、初めての人でも問題なくゲームに取り掛かれるであろう。
ゲーム内容を大雑把に説明すると、相手キャラクターにボールをぶつけてＨＰを０まで削り倒して、相手チームを全滅させれば勝利、というルールのゲーム。
１試合のみのモードと、勝ち抜き戦を戦うモードがあるが、どちらもやる事は同じである。ただし勝ち抜き戦を勝ち抜かないと、使用可能なチームやキャラクターが増えない。
ちなみに、ストーリー性はないに等しい。そこら辺はプレイヤー個人の妄想、もといイメージで補うべきなのであろう。
驚く程にシンプルなルールとストーリーとは異なり、肝心のドッジボールでの戦法やアクションは充実している。
マニュアルを読むだけでもその充実振りは推して知る事が出来る。ましてや今、この場所にその総てを述べる事は到底無理である。
とは言え、究極的にはシュートのタイミングとキャッチのタイミング、そして必殺シュートの大まかな特性をしれば、充分に戦う事も可能である。
ゲームのコツだけ述べると、キャッチをしっかりタイミングよく実行する事、幻惑されずに本質を見極める事、無理せず慣れるまでは低めの難易度で精進する事、などが挙げれる。
特にキャッチは重要である。もっと言うと、相手が貫通する系のシュート、例えばあっぱーしゅーとやえんりんしゅーとを放ってきた際にキャッチが上手くいかなければ被害が大きくなる。
ある程度はＣＰＵが対応してくれるとはいえ、最初の１人で止めれるに越した事はないであろう。れっきとしたドッジボールの基本である。
このゲームの欠点としては、かなりやり込みを強いる面がある事か。割と長丁場の勝ち抜きモードを何回もクリアしないと、プレイアブルチームが碌に増えないのである。
あと、もう少しモードを充実させても良かったように思える。勝ち抜きはかなりの長丁場、反して1試合のみの対戦モードがあるだけというのはやや納得いかない。
全体的にはかなり良質なゲームながら、リーグ戦とかトーナメント戦とかを用意出来れば良かったのではないであろうか。そこが多少残念であった。