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パロディウス プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


1988年、コナミから発せられた横スクロールタイプのシューティングゲーム。基盤となるハードウェアはMSXであった。
そのゲームが20年以上の時を経て、Wiiのバーチャルコンソールで復活。世の中何が起こるか分からないものである。
MSXというのは何かとか、そういう基礎的な疑問は各自で調べてもらいたい。実は私も良くは分かっていないのである。

同じくコナミから出たシューティングゲームとして、『グラディウス』なるゲームがあるのであるが、これをコナミ自らがパロディと化したものがこの『パロディウス』であるらしい。
なるほど、確かに雰囲気は不真面目という段階を通り越して完全にふざけている。自機からしてタコが主役とかわけ分からないし。
だがゲームとしての仕事はきっちりしており、しっかり遊べるゲームとなっている。当たり前ではあるが。

敵撃ち落したら「ひでぶ!」とか言うし、そもそも敵からして変なのばかりだし、用いられるメイン言語は関西弁のような言葉だし。
ある種の適当な感覚がビシビシと伝わってくる出来。とは言うものの、このパロディが果たしてどこまでユーザーに伝わるのか心配になってしまう。
「このゲーム、あんましマジメに、せんほうがええで。」と忠告されるが、不真面目にプレイせよというわけではなく、その雰囲気を楽しめという事であろう。

先程も述べたが、ゲームとしての出来はきっちりしており、寧ろ真面目一徹とさえ言える。
難易度選択も出来るようになっているが、低難易度でも結構厳しい。そのくらいでないと手応えがない、と言うのは中級者以上である。
やってみた限り、敵の配置やトラップの場所などを覚えながら進み、覚えるまでは死にまくる、古風な作りのゲームと言えよう。

ツッコミどころはいろいろあるが、それらはあくまでグラフィックなどのパロディ部分に関してであり、ゲームとしては合格点を満たす。
懸念される点としては、あまりに昔のゲームであり、当時のパロディとかは今の時代に通用しないのではと思われるところである。正直、私には良く分からない。
そこら辺を抜きにして楽しむなら関係はあまりないが、それだったら普通のシューティングやった方が……と言われる可能性があるのが痛い、と言えよう。


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