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ペンギン生活 プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


公称ジャンルは「ペンギンふれあいアドベンチャー」。良く中身を言い表したものと言えよう。実質、その通りの中身である。
内容は公称ジャンルの通り、只管ペンギンといろんな事をして戯れるゲームである。
生活レベル及びペンギンの数を拡充する事で、やれる事もどんどん広がっていく。

ゲームスタート時は、ペンギンの数が極めて少ない上に、どのペンギンも懐いていないというかなり悪い状態でスタートする。
チュートリアル的な指導を経て、ペンギンをある程度増やして、いよいよ指導なしで自在の生活を始めるその時が真のスタートと言えよう。
ゲームの中身は至極単純であり、先に述べたように只管ペンギンと戯れるだけである。個体は見掛けの差はあるものの、中身は全部一緒である。
ペンギンは他所で捕獲してきてその数を増やすのであるが、捕獲したてのペンギンは大概こちらに無関心、または敵愾心を抱いておりちょっと面倒な状態。
しかし心配は要らない。餌で釣ったり体を撫でたり挨拶したりを仕込むだけで、殆どのペンギンはあっさりなびく。所詮は畜生の浅ましさである。
ペンギンと友好関係を築くたびに、FP(ふれあいポイント)なるものが加算され、一日の終わりにそれがまとめて支給される。FPはゲーム内の通貨に当たるもので、あればあるだけ色々出来る。
他にも色々なミニゲームが用意されているのであるが、ペンギンの友好度とはほぼ無関係のゲームが大半を占めており、事実上ペンギンのためではなくプレイヤーのためのミニゲームと化している。
おまけ要素もちょっとだけ用意されているものの、本当にちょっとだけに過ぎず、正しい意味でおまけに過ぎない状態に仕上がっている。

というように、深みがあるように見えて実はあっさりしたゲームである。何度でも述べるが基本は、只管ペンギンと戯れるゲームであるからして。
せめて特定の個体は特別な存在(個体に名前を付けるくらいは可能)とか、個体個体で性格が異なる(極めて微妙には異なっている)、とかがあればまた違ってきたのかもしれないが。
ただ、なごみ系ゲームとしてみるならば中々のものとも言えよう。アドベンチャーゲームとしてみればぎりぎりクラスの出来ではあるが。


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