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ピクロスe3 プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


はや第3弾となった、ジュピター社製のピクロス・パズルゲームの続編が登場。
全面的とはいかないまでも、かなりの刷新を施しての登場である。
感想から述べると、こういう改良は望ましい、と言えるレベルの改変が加えられている。

まずは、今作の売りの目玉、「メガ数字」という追加要素から。これは説明が多少難しい。
敢えて大雑把に言うと、2ラインにまたがった一塊を表すのが、その「メガ数字」である。
違うゲームを例えに出して恐縮であるが、メガ数字が「4」なら『テトリス』の落下ブロックのいずれかの形になる、とイメージしてもらえれば近い。
ただし、「2ラインにまたがる」事が条件となるため、1×4の塊は存在しない。
この「メガ数字」は1モードでしか出てこないが、新しいパズル要素としては最適であろうと言える。やりがいがある。

次に、このゲームには伝統的に、誤爆や過ちを犯すとタイムペナルティが科せられる「ノーマルルール」があった。
しかし、今作からはそれを取っ払い、全パズルをペナルティなしの「フリールール」で遊ぶ事が可能となった。
これのお陰で気分的には相当楽になった。そもそも、個人的にノーマルルールの存在意義がさっぱり分からなかった、という事もあるものの。
その他としては前作の目玉「ミクロス」は廃止。まあ、それはそうであろう。あれあまり楽しくなかったし。
それ以外はほぼ据え置きの扱いである。とはいえ、これだけの改変はプラス方向に働いている事に疑いはない。

強いて難点を挙げるとするならば、メガ数字の入ったピクロスは割と難しい、とは言える。
しかしながら、それはパズルゲームとしては全くマイナス点ではないであろう。寧ろそうでなくては困る。
要望も出さなかった癖にこういう言い方は卑怯であるが、こんなパズルゲームを待っていた、そんな印象もある。


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