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ピクロスe6 プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


ジュピター社製のパズルゲーム、ピクロスシリーズもなんだかんだで第6弾。タイトルも『ピクロスe6』と、最早馴染みともいえる伝統と安心のそれである。
話は逸れるが、一時期、3DSのパズルゲームメーカーといえば、それはニコリ社であった事は、今からすれば夢のよう、というか冗談のようでもある。
それはさておき、今作も安定性を重視したつくりになっており、古参のファンも新参のユーザーも安心。パズル開始前のチュートリアルも伝統といえよう。

今作で最も取り上げるべき変更点というか、変化が加えられた部分としては、まず第一には、マス目の塗り潰しのアニメーションパターンを選択出来るようになったという事であろう。
正直な話、なるほどそのような手があったか、と感心している。個人的に問題パターンやらの新規ルールを考える事しか念頭になかったため。
メガピクロスモードを総ての問題に搭載し問題数が実質的に倍加した事は、率直にいってこれに比べれば大した事ではないとさえいえよう。そんな事は私にすら思い付いた事に過ぎない。

とはいえ、メガピクロスモードを総ての問題に搭載、というのも手間であった事は確かと思われる。出目というか結果は同じとはいえ、ヒントが違う事で感じる難易度も大きく異なる。
これのお陰でやりがいは大幅に増した。無論、一筋縄ではいかない類のやりがいである。結果的にではあるが、メガピクロスでない問題を先にやる事で難易度の緩和に繋がる事も大きい。
また、この他にミクロスも搭載されている。私はあまり面白いとは思わなかったが、このモードが好きな人もおられよう。言下に否定するものではない。

総合的にはとても良い出来と思われる。特に文句を付けるところはない。そも、シリーズモノのパズルゲームに如何なる物言いを付ける事が出来ようか。
値段も500円と今まで通りであり、この辺りも今までの実績と伝統が積み重なっている、というのは若干言い過ぎのきらいがあるかも。
今までのシリーズに不満がないのなら購入を検討しても良いレベル。或いは満足しているのであれば買って良いであろう。


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