戻る


ピクロスe7 プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


ジュピター社謹製のパズル、『ピクロスe』シリーズ新作が、第6弾から約1年4ヶ月の間を空け待望の登場と相成った。
シリーズ第7弾となるその新作のタイトルは『ピクロスe7』! 例によって分かり易く安心出来、かつそのまんまのタイトルと言えよう。
余談ではあるが、1年4ヶ月振りと言うと長く思えるものの、『2』と『3』の間が約1年5ヶ月空いたと言う現実があるため、特に問題はないとも言える。

ナンバリングが進むと共に、或いは革新的な、或いは地道な変更が加えれてきた当シリーズ。今作の主な変化はタッチペンでの操作がややモードを追加された事か。
今まではタッチペンの操作では、塗り潰しか間隔かをタッチで選択し、然るのちにコマを処理したわけであるが、今作からはキー、もしくはボタンでその切り替えが出来るように。
実際にやってみると、今まで宙ぶらりんであった左手を(私は右利き)有効活用出来、しかも動きを省く事が出来ると言うのはかなり有効な手段である。
パズル自体に目新しい変化はないが、パズルの攻略タイム短縮には大いに役立つ機能と言えよう。慣れるのにも手間取らない事もポイントと言える。
なお、今までと同じくボタン操作タイプも標準装備されているため、タッチペンでの操作を好まないと言う方々にも問題ない。

その他は今までと同じ、……と言うと変化がないとも取れてしまうが、150問の新作問題を作り、かつその総てにメガピクロスモードを備え付ける、と言うのも簡単な事とは言えない。
メガピクロス、とは大雑把に言うと2列にまたがった数字を処理する、普通のピクロスよりひねくれた問題、と認識すれば大体間違っていない。
また、ミクロスも標準搭載している。今回は3問あり、言うまでもなく新作問題。ミクロスとは、大きくて大味な一枚絵を完成させるピクロス、と思ってもらいたい。
ややレビューと言う本筋からは外れるが、ピクロスにありがちな事として、完成させても何が出てきたのか言われないと分からない、と言う一種の欠陥がある事は否定出来ない。
それも当然で、20×15くらいの大きさなら兎も角、10×10程度ではドットが荒くなるからそうならざるを得ない。どうかこれを欠点と思ってほしくないものであるが。

当ゲームのお値段は、今までと同じく500円。この値段設定はシリーズ第1作から連綿と続いている。ここにも敬意を払うべきかも知れない。
仮に1日3問を解くとすると、ピクロスとメガピクロスで合わせて300問あるため100日持つ事となり、計算上1日当たり5円で長期間楽しめる、と言う事になる。
戯言はさておき、パズルゲームが好きな人にはお薦めと言えよう。頭脳を使わせるゲームである。


戻る