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PLANETARIUM プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


タイトル通りプラネタリウムシミュレータ、星空の観測ソフトウェアである。
プラネタリウムの一般的なイメージとしては、ドーム状の球体に入って上に投影される星空を眺めるもの、というものがよく想起されるであろう。
対して、このソフトはモニタに映る星々を眺めるタイプとなる。当たり前といえば当たり前であるが。
この「モニタの中の星空」というものに対してどうしても矮小さというかスケールの小ささを感じ取らざるを得ないかもしれない。私もその一人であった。
だが実際に見てみたところ、そんなに矮小さを感じるようなものでもなかった。表現的には少々ちゃちな部分はあったものの、全体的には充分に合格点を上げれる事は間違いない。

星の観測点は30の地点を基点に、緯度経度の入力で事実上地球上の全地点から観測可能。
BGMは25曲+サイレントの中から選択可能。その他にもいろいろなオプションが付属している。
特定の星をクリックする事で、その星に関する情報を得られる。種類としては星の名前・星座の名前・天体用語・その他の情報である。
またそれとは別のモードとして、実際のプラネタリウムに近い解説付きのムービーが何篇か収録されている。

全体的には中々良いゲームであるが、当然完全というわけではない。
弱い点としては、星の表現がちゃちというかマンガ的というか、やや古典的とも言えるものである事は否定できない。
操作がややゆっくりしており、首を巡らすように星空を眺めるようにはいかないというのもちょっと弱いか。
そして致命的欠点と言える事なのだが、ある程度時間が経つとスリープモードに入ってしまい画面が暗くなってしまう。これではゆっくりと星を眺めていられない。
また必須の事ではないが、雰囲気をより一層高めるために、このソフトを起動する前にはまず、部屋を暗くして静かな環境を構築する事から始めたい。
まったりとした時間を過ごすにはとても適したソフトウェアなのだが、返す返すもスリープモードが忌々しい事だ。これさえなければリラクゼーションソフトとして合格だったのだがなあ。


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