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ロックマン10 プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


オンライン配信ゲームだった前作『ロックマン9』に味を占めたか、カプコンがまたも『ロックマン』の新作をオンライン配信。それがこの『ロックマン10』だ。
基本部分は『9』と同様。ショットとジャンプだけで突き進む、オールドタイプのアクションゲームを模している。今回もスライディングやチャージショットはなし。
根幹は相変わらず、慣れてパターンが見切れるまでは死に続ける、容赦のないアクションゲームである。

今作のストーリーは、……まあ、割愛してよかろう。敢えて一つ言うなら、ラスボスはDr.ワイリーだ。
ここら辺に捻りがない、と批判するべきではない。これは一種の様式美なのだ。手堅い手法と言っても良い。それがイヤと言うなら、『ロックマン』をやめるべき。
ただ、エンディングはややあっさりし過ぎかとも思えた。また、スタッフロールが長いために途中でWii本体が省電力モードに入ってしまうのも白ける気分である。

今作の特徴としては、敵から受けるダメージが多めのようにも思え……いや、そんな事はないはずなのだが、敵がいつにも増して猛攻を仕掛けてくるためだろうか?
実際に計るに、理不尽とも言えるダメージを喰らう事はないが、ダメージが大きいようにも錯覚する程、敵の攻め方が半端でない。
私自体、あまりアクションを得意とする方ではないが、E缶をガンガン使わねばやってられない程にステージもボスも苛烈なようであった。

また、今作はその他のおまけが充実している。いろいろな条件の下での短いステージをこなす「チャレンジモード」がその代表例。
「チャレンジモード」は多種多様。モノによっては8大ボス・ワイリーステージボスとの模擬戦も出来、ゲームの練習にはもってこいでもある。
他に「タイムアタック」「イージーモード」。更に別途購入が必要なダウンロードコンテンツの元ではまた違うものもあるようだ。

弱点・欠点は特にないかと思われる。強いて言うなら全体が最初からやり込む事を前提とした作りになっているのが少々気になるか。
そういうやり込みはやり込みが好きな方々に任せておけばよい、とは分かってはいるが、やり込めないけどやり込みたい人々には不満になるかも。
もう一つ、今作ででもセーブデータのSDカード保存は不可。だからWi-Fiのランキングにつながらなくてもいいから保存させて欲しかったよ。

結論を申し上げると、「いつものロックマン」。好きな人にはたまらないものがあると推測する。難易度はきついものがあるけれども、やり遂げた時の達成感は確か。
しかしながらさっきも言ったが、アクションが得意ではない私にもなんとかクリア出来た事から、余程の人ででもない限りは、やってやれない事はないはずだ。
ダウンロードしたならば頑張ってみたいところ。クリア出来ない類の理不尽なゲームではないのだから。


ちなみに、今作での8大ボスの弱点武器相関は、
ブレイドマン (取得武器:トリプルブレイド)
→ ストライクマン ※トリプルブレイドに弱い (取得武器:リバウンドストライカー)
→ シープマン ※リバウンドストライカーに弱い (取得武器:サンダーウール)
→ ポンプマン ※サンダーウールに弱い (取得武器:ウォーターシールド)
→ ソーラーマン ※ウォーターシールドに弱い (取得武器:ソーラーブレイズ)
→ チルドマン ※ソーラーブレイズに弱い (取得武器:チルドスパイク)
→ ニトロマン ※チルドスパイクに弱い (取得武器:ホイールカッター)
→ コマンドマン ※ホイールカッターに弱い (取得武器:コマンドボム)
→ ブレイドマン ※コマンドボムに弱い
と、なっている。


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