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アクションパズル ラビ×ラビ プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


アクション・パズルゲーム。プレイヤーキャラクター・アリス(少女)とリリ(白兎)を操り、アリスをゴールまで導けばクリアとなる面クリア型パズルである。
アクションと言っても、電光石火の指捌きを要求されるようなステージはないので大丈夫。基礎はあくまでもパズルなので。
とは言えステージによってはもたつく事が許されない事態に直面する事もあり、そこらへんはやはりアクションなのであると痛感させられる。

パズルゲームなのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、全50ステージはいずれも知恵を要求されるものばかり。
ステージにはいろいろなお邪魔キャラクターが現れる事もあり、そのアルゴリズムと言うか生態と言うか、パターンを掴む事がクリアへの鍵となるだろう。
勿論プレイヤーキャラクターであるアリスとリリのスペックを把握しておく事も重要だ。この手のゲームの例に漏れず最初の数ステージはチュートリアル的ステージなので、その間にやれる事をやっておく事を推奨する。
それに加え、先程述べたようにステージによってはのんびりしてもいられない。良い言い方をすればアクションとパズルの要素ががっちり組み合わさっている。
逆に悪い言い方をすると、アクションが下手でもダメだしパズルが苦手でもダメ、というひねくれものゲームと言えてしまうのであるが。

その必要性こそないものの、各ステージではクリアまでの時間が計測されており、タイムによって評価が4段階に分かれる。
ある程度慣れて各ステージの攻略法を確立したら、タイムアタックに挑んでみるのもまた一興であろう。
クリアしたステージにはいつでも再挑戦できるので、思い出を振り返るように初期のステージに再挑戦するのもいいかもしれない。

かわいらしい見た目のキャラクターや、のんびりしたBGMとは裏腹に、割とハードなパズルゲームである。
フィールドであるDS上画面はいつも戦場だ。下画面で繰り広げられる暢気な会話を眺めている場合ではない。
ゲームオーバーという概念がないことは良かった。リトライしても中断してもペナルティなし。心に余裕を持つことが出来る。
と、まあ、ただのパズルではなく面倒な要素を含んだアクションパズルなのである。ありきたりのパズルに満足できなければ手を出すも良かろう。
見た目のかわいらしさや、チョロそうな雰囲気にだまされると痛い目を見るであろう。パズルを謳っているのだから、そこを見据えなければならない。


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