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ザ・キング・オブ・ファイターズ’94リ・バウト プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


1994年製対戦格闘ゲームのリメイクバージョン。また、リメイク前のバージョンも収録されている。
リメイクとは言え、その対象は主にグラフィック。リニューアルされ、こう言ってはなんだが、肉々しくて若干キモいデザインになっている。
ゲームバランスは音声・BGMなどは特に変更されていないもよう。特に古さは感じないが。

CPUの思考・ゲームバランスはとても良い。先程も言ったようにリメイクの対象はグラフィックなので、この構造は当時からそうだったのであろうと推測する。
程よい難しさを保っており、特に通しでプレイした時のCPUの性能の感覚はとてもよく感じる。
昨今に良く見掛ける「技の性能だけで強いキャラクター」「パラメータだけが異常に高いキャラクター」などは存在しない。

一番の変更点と思われるのが、対戦戦闘時の背景である。元のネオジオ版から完全に変更されており、最早原形すら留めていないステージも。
更に、背景にちらほら見掛けれるデザインキャラクターに、今までのKOFシリーズのキャラクターも登場している。一部、時間軸的に登場してはおかしいキャラクターもいる。
私見によれば、こういうサービス(?)は止めたほうがよかった。懐かしさや嬉しさを飛び越して、違和感しか感じ得ないように思える。

ゲーム部分以外では、この「KOF」シリーズの歴史を記したムービーの収録、オープニングムービーの一新、ネットワーク対戦などが盛り込まれている。
ネオジオ版では出来なかったチームエディットの実行や、スペシャルキャラクターの登場などもある。
と、いろいろ盛りだくさんなゲームではあるが、基本は1994年のゲームなので多少の古臭さは否めない。しかしながら確かな良作であり記念碑的ゲームであろう。


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