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戦国Tactics プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


それなりには名を知られてきたであろう(一方的推測)アムジー社製の、リアルタイム・戦術シミュレーションゲーム。
舞台は20XX年でありながら、未だに戦国の世が続いている、という設定の世界。
6名の君主から1人を選び、天下統一を目指し戦う、という筋書きである。

まずは6名の君主の中からプレイヤーキャラクターを選ぶ事から始める。とはいえ、ここは好みで選んでしまって差し支えないと思われる。君主ごとに微妙な違いはあるが、筋は大体同じであるからして。
しかしながら、終盤辺りになると、その微妙な違いで多少の差異が出る可能性はあるにはある。最終的には自分の戦術スタイルに適合した君主を見付けるか、或いは初志を貫徹するかとなるであろう。
また、君主によって選ぶステージに差があり、そのステージの違いでプレイスタイルも変化する。ただ、これも君主を選ぶ際の運命の分かれ道という程でもないので、結局は好みで選んでしまって問題はあるまい。

君主を選んだら、次は只管ステージをクリアしていく。シミュレーションゲームとしては、簡素な作りであり分かり易くなっている。
基本はユニットの力関係(3すくみ)を念頭に置きつつ、資源を押さえ敵を撃破し、敵本拠地を破壊すればステージクリアである。実に分かり易い。
君主には経験値が設定されており、場数を踏む程成長し、その後が有利になる。また同時にボーナスアイテムも手に入るため、やればやる程に軍勢の強さが底上げされる。

このゲームは基本的には1人用であるが、擬似的な対戦モードが搭載されている。軍勢にはコードが常に表示され、その戦術傾向や強さの度合いがそのコードで分かるというものである。
自分でゲットしたコードを自分で入力し自らの傾向を見るも良し。なんらかの方法で入手した他人のコードを入力し力試しするのも良し。
公式サイトでもコードを公開しているようである。確認してみたものの、今のところは既にレベルの高いコードしかなかったので、入力の際は要注意。

弱点としては、総ての入力をタッチペンでやるのは良いとしても、ユニットの表示が細かく、密集地帯では入力ミスが頻繁に起こってしまう事が挙げられようか。
割と小さくもない弱点ではあるものの、逆にそれくらいが弱点であり、大局的に見れば中々の完成度を誇るであろうゲームとなっている。
500ポイントは妥当以上であろう。コード登録・交換とかを試すためだけでも、購入する価値があるかもしれない。


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