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3Dクラシックス アーバンチャンピオン プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


任天堂が超旧世代機・ファミリーコンピュータ略してファミコンで出たゲームを3DSの3Dビジョンで復刻するシリーズ、それが3Dクラシックスである。
今回の材料は1984年発の任天堂製ゲーム・『アーバンチャンピオン』。
ジャンルはアクション、それも対戦格闘アクションに近い。そういう意味では対戦格闘のパイオニア的存在と言えるのではないであろうか。

ある意味では全くもって面白くないし、別の意味ではかなり面白いという両面を併せ持つ奇妙なゲーム。
やる事は実にシンプル。只管殴り合って勝負に勝っていくだけである。2回まで負ける事が許されており、3回負ければゲームオーバー。
逆に言うと3回負けない限りは、延々勝負していく事になる。それもただただ同じ相手と延々やり合うのである。

上段・下段の攻撃・防御を駆使し、制限時間内に対戦相手を画面端からぶっ飛ばすか、時間切れの際に優位であれば勝ち。まあ、勝ったとしても次のラウンドでは同じ相手が何事もなかったかのように立ち塞がるのであるが。
攻撃には強弱の区分があり、弱攻撃は出が早く弱い、強攻撃は出は遅いが相手を大きく吹っ飛ばす。やってみた限りでは基本は弱攻撃、たまに強攻撃を織り交ぜるべきか。
たまに上から植木鉢が投げつけられたり(当たればペナルティ)、パトカーの巡回があったり(強制的に位置がイーブンになる)するので、単に殴り合うだけのゲームでもない事はない。

繰り返すがやる事はどんなにラウンドが進んでも同じ。相手も同じ。場所も似たようなものである。故に、だれる。
攻防の駆け引きは充分に味わえるが、ここまでやる事に代わり映えがないというのは果たしてどうであろう。3ラウンド限定モードとかを付けるべきではなかっただろうか。
ちなみに2Pプレイに対応している。その際は3DSが2台、それも両方に『アーバンチャンピオン』が入っていないとダメという、中々厳しい条件ではあるものの。


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