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おきらくエアホッケーWii プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


まずは「エアホッケー」の説明から入っていきたい。といっても難しい事ではなく、円盤を手元の手甲で打ち合い、相手の陣地の穴に円盤を落とせばこちらの得点になるゲームである。
専門用語を用いて説明すれば、パックをマレットでラリーし、ゴールにパックをインすれば1スコアになるゲームである。うむ、何やら分かったような分からんような。
この「エアホッケー」を、Wiiで擬似的に楽しむゲームがこの『おきらくエアホッケーWii』である。
擬似的と言ってもかなり本格派。枠に圧縮された部分はあるものの、中々の再現性を誇っている。円盤の軌跡やスピードは言うに及ばず、円盤を打ち返そうと前に出たら空振って、戻りアクションでうっかり円盤を自分のゴールに入れちゃう、なんて迂闊なプレイまで再現されている。

操作方法は、リモコンのみでやるかヌンチャクと接続してやるかの二通り。クラシックコントローラには対応していない。
しかし私見ではあるが、ヌンチャク・スタイルでのプレイが圧倒的に細やかだと思われる。リモコンオンリーの場合、手甲(マレット)を動かすのに十字ボタンを使わなければならず、かなり反応が難しくなるからだ。
円盤を手甲で打つまでに、まずは手甲を円盤に追い付かせなければならないわけだが、ここで手甲を追い付かせるのにオートかマニュアルかを選べれる……のであるが、こちらも私見ながらマニュアルが圧倒的に有利。オートにするとやる事が大幅に減ってしまう上、こちらの計算を外れる事も多々ありストレスが溜まってしまう。
円盤に手甲をぶつけるだけでも円盤は思い通りの方向に跳んでいくが、リモコンを振る事で勢いを持つショット、条件が整えば更に強力な必殺ショットを打つ事が出来る。
ただ、ショットも必殺ショットも、壁に当たる事などで中々思い通りの方向には跳んでくれない。特に必殺ショットは壁に当たる事でその効力が滅してしまうので、よく計算して打つ事が求められる。
ちなみに、精密な動きと大きなアクションが必要なようにも思われるがそれほどでもなく、精一杯やっても腕はあまり疲れない。

1人プレイモードは5人勝ち抜き。ただし4人しかキャラクターがいない上、同キャラクター対決がないので2戦は相手がダブる。
キャラクター事に性能に差はないもようで、誰を選んでも良い。そこら辺は好みで。
寧ろ各ステージ事の地形効果によって勝敗が左右されると言っても過言ではない。
2人以上プレイはやる術と相手がいないので割愛させていただく。
ミニゲームもあまりやっていないが、これはやれないのではなくやりたくないという理由が先に立つ。何故なら操作が難しくてイヤになるからである。

あまり激しい動きが求められるゲームではない。それより緻密さと落ち着きが重要であろう。
面白いがしかし、多少爽快感に欠ける向きがある気がしないでもない。どちらかといえば頭脳系のゲームだ。
500Wiiポイントに見合ったボリュームと面白さといえばちょうど良い。購入は強くは薦めないが、戯れに購入するもまた一興。


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