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あそべる絵本 マインドテン プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


ルールはシンプルではあるが、ちょっと癖のある、ボードゲームの一種である。
基本的には指定された2色のコインを増やしたり減らしたりしていき、その差がスコアとなる。
その過程で対戦相手のコインの色を見破ったり、対戦相手に自分のコインの色を見破られないようにしたりして、ボーナススコアを得ていく。
10ターン経過するか、いずれかの色のコインが10枚になった時点でゲーム終了。で、スコアの多い方が勝ち。

やっていくうちに大体のコツがつかめるタイプのゲームである。ただし慣れるに連れ、疑心暗鬼が深まっていく事は避けられない。
自分のコインの色を見破られまい、と考えていくと勝てない事が多いようだ。一色は見破られてもいいから、くらいの心意気の方が総合勝利につながる。
また、対戦相手の手持ちカードは基本的に見えるので、場合によっては二色見破られてもいいかもしれない。総てはケースバイケースだ。
夢の完全勝利は、あくまで夢と考えるべきかもしれない。狙うには余程の運が必要だろうから。

気軽に挑めるゲームであるが、割と心の疲労負担が大きい。また、いつででも勝てるような類のゲームでもない。
主にCPUとの戦いがメインになるゲームなので、やり方によっては勝率は上がる。しかし必勝法はないと見ていいだろう。
用意されたCPUは一々思考パターンが違うが、やり込むうちに個体個体の思考法は見えて来るはずだ。そこから少しでも勝てるように考えていきたい。
まあ取り敢えず勝ち抜き戦を勝ち抜けるようになるまでは頑張ろう。

単純というかシンプルというか、兎角簡素なゲーム。これに500ポイントは多少高い気もするが気のせいだろう。
聞くところによればイギリスを想起したらしいが、その雰囲気はよく出ている。キャラクターも個性的だし。
惜しむらくはWi-Fiを使って対人戦が出来れば良かったと思う。CPUでも相手に不足はないものの、人が相手だと面白かったのに。
ポイントに余裕があれば購入も選択肢に、くらいのゲームと思われる。購入するかは個々人で。


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