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おきらく大富豪Wii プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


『大富豪』というポピュラー(だそうだ)なカードゲームをWiiで楽しめるWiiウェア、それがこの『おきらく大富豪Wii』である。
メイン要素はなんといってもWi-Fiによる見知らぬ(或いは見知った)プレイヤーとの『大富豪』による対戦。
勿論Wi-Fiに繋がなくとも、今までの『おきらく』シリーズのように一人で楽しむ事も出来る。
一人で遊ぶ際には、おまけのゲームとして、同じくカードゲームの『神経衰弱』『スピード』もプレイ出来るぞ。

Wi-Fi対応という華やかなモードだがしかし、実は今までの『おきらく』シリーズの中で一番地味と言えるかもしれない。
アクション性が皆無のカードゲームというのは、今までのピンポンやすごろく、パターゴルフ等とはかなり趣が違う。
多人数プレイ、それもWi-Fiに着目し過ぎて、これまでのように一人で遊ぶ事の意義は薄れてしまったのではないだろうか。
それがこの『おきらく大富豪Wii』の特色といえば特色なのだろうが、ややつまらなく感じる事は否定出来ない。

『大富豪』『神経衰弱』『スピード』の各ルールに関しての詳しい説明は割愛する。詳細に書き込むとそれだけで1ページになってしまうので。
ただやはりメインは『大富豪』であり、『神経衰弱』『スピード』はおまけに過ぎない。力の傾け方からして違う。
と言うよりも寧ろこの2つのゲームには不満がある。特に『スピード』。機敏な動作が求められるのに、それにリモコン側が付いていけない。

さて、Wi-Fi『大富豪』で遊んでみた。感想としては、あまりスリリングでもなかったし対人戦をやっているという感覚も得られなかった。
勝負は時の運、というのがぴったり来るゲームであった事もその一因になっているかと思われる。人の知略の介在する余地が少ないのだ。
言っても詮無き事ながら、これなら『ポーカー』『ブラックジャック』などの心理面の強いゲームを採用したら良かったのでは、と思う。
この手のゲームは練習(CPU戦)してから、本番(対人戦)に臨むものだが、練習だけでお腹一杯になってしまう。多少残念である。
それと付け加えるならば、Wi-Fi対戦時にバグが発見され、現在(2009年6月20日20時時点)でも、まだこのバグは克服されていない。
バグは致命的とは言えないまでも割と面倒で、直せるかどうかに注目していたが、今に至りこの結果になり残念である。


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