アークシステムワークス社が、任天堂系ハードウェア上で手を変え品を変え出してきた「おきらく」シリーズのスイッチ第１作、それが当作『おきらく大富豪ＳＰ』である。
配信日が２０１８年５月１０日と、スイッチ本体の発売から１年以上の間を置いての配信となった事は、フットワークの軽かったこのシリーズの歴史からすると意外に思える。
なお、内容はいつも通りと言うか安定のそれと言うか、良くも悪くも「おきらく」シリーズの一作となっている、以下、その内容を説明していく。
当作はオフライン限定・対ＣＰＵ戦限定の作品となっている。８名のキャラクターから１人を選び、その他のキャラクターと対戦すると言う寸法になる。
一通り当たってみた結果、ＣＰＵのキャラクターに個性と言ったものはないもよう。全員、同じ思考パターンをしていると思われる。
順番としては、キャラクターとフィールドを選び、自分以外の３名がランダムに決定され、その面子の中で１０点を一番最初に取ったキャラクターの勝利となる。
各ルール、例えば階段縛り・マーク縛り・都落ち・８切りといった細かいルールの設定が可能。基本的にはそのルールを有り、または無しに切り替える事となる。
また、諸条件を満たす事により、実績の開放が実行される。一部実績の獲得はルールを一部変更する必要がある。
実績を開放しても特典は特にない。ただ、推測ではあるが全実績を開放すればなんらかの特典はあるかも分からない。あくまで推測である事を断っておく。
と言ったような感覚であり、基本的には至極簡素なゲームと言える。５００円と言う価格設定には見合っている、と言う事も出来よう。
なお、タイトルに『ＳＰ』と付いてはいるものの、何がＳＰなのかはさっぱり不明瞭。今までの当シリーズから見ても、然程ＳＰと言うほどでもないであろうし。
ちょっとの暇を潰すのにであれば、ちょうど良いゲームと言える。逆に言うと、ガッツリとプレイする類のゲームではない、と言う事はやや残念である。