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最強銀星将棋 プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


極真っ当にして正統派の将棋ゲーム。将棋のルールさえ知っていれば充分遊ぶ事が出来る。
14段階のさじ加減から好きなレベルを選んで対局可能。次の手が考え付かない時などに有用なナビゲート機能搭載。
いい意味で頭が程よく痛くなる出来。「最強」は言い過ぎにしろ、将棋ゲームとしては充分及第点を与えれる。

一番の特徴はナビゲート機能だろう。将棋の弱いプレイヤーにとっては非常にありがたい機能である。将棋が弱くとも将棋で勝ちたい、と言う我が侭なプレイヤーにもお薦め。
何から何までナビゲートに任せる事も一応可能。ただし思考時間が相当長くなるが。
ナビゲートはオフにする事も出来るし、無視する事も出来る。利用するもしないもプレイヤーの自由だが、選択肢の一つとしては中々に有力だ。
その他にも「待った」も出来るし、ハンデも付けれる。対局後は棋譜の保存も出来る。
いろいろ機能が付いているが、総ての機能は利用するしないの選択が可能。縛りプレイもまた一興であろう。

このゲームには偶像的な対戦キャラクターが7人用意されており、それぞれ対局中はDSの上画面でコメントを返して来る。
各人、喋る事は大して意味のない事であり、従って見るに値するという程でもないが、人と対戦しているかのような気分にさせてくれる効果は多少望める。
尤も、ある程度腕に覚えがないと、下画面の盤上ばかりに目がいってしまい、対戦時のコメントなど見ている余裕はないかもしれないが。

私自体が頭が悪く将棋が弱いのでこんな感想しか残せないが、将棋ゲームとしては痒いところに手の届く出来ではあるまいか。
たまに趣味で対局したいと思う程度のプレイヤーになら、その期待に応える事の出来る仕上がりと思われる。
やった事はないがDSがもう1台あれば、ダウンロードプレイも出来るらしいので、将棋を広める事にも対応しているようだ。
将棋のプレイのみならず、ステップアップにもちょうど良い。全レベルに勝利するというのは高過ぎる目標ではあるが、いっそそのくらいを目指しても良いかも。
ただ、「初めての将棋」には向かないゲームソフトではある。やはりある程度将棋を知っていなければ、プレイはそもそも無謀であろう。


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