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おきらくゴルフ3D プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


アークシステムワークス社からの、3DSでの『おきらく』シリーズ第7弾、それがこの『おきらくゴルフ3D』である。
今作は見た目の印象と異なり、というか割と本格派であり、雰囲気のあるゴルフが短い時間で楽しめる様式になっている。
今まで通り、不満点もちらほらと見えるのであるが……。500ポイントの伝統シリーズの中でも、良く遊べるであろう作品と言える。

キャラクターは今までと同じであり、そのキャラクターたちの性能差も今までと同じであるが、そこは様式美というか伝統と言うべき。
操作方式はボタンタイプと下画面タッチタイプの2種類があり、結果は同じながら操作感がかなり異なる。これは中々面白い。
ただ、タッチタイプの操作は慣れても割合やりづらく、面白さがあると言うかユニークなのであるが、あまり好ましいとは思えない。

全体的には良好な印象があるものの、不満点も幾つか。まず、グリーンでの芝目や傾斜が分かりづらく、予測と全く違う方向に球が行ってしまう事がしばしば。
ショットの方向を定める際、方向の指定が出来るのは当たり前であるが、方向指定の線の刻みがアナログ的ではなく寧ろデジタル的。「ちょっと左に」という操作が難しくなっている。
あとは……クリアしてもやり込んでも、然程にやりがいがないような気も。まあ、これは今風のゲームに馴染んでしまったユーザーの贅沢というものであろう。

『おきらく』シリーズも既に長く、なんと言うか、彼ら彼女ら開発者も、手を変え品を変え、様々なモノを送り込んでくるものであると感心させれる。
良くも悪くもテンプレート方式のシリーズなのであるが、その分、ゲームの部分が脚光を浴びる事を余儀なくされるため、これはこれで有りなのではないであろうか。
なんにせよ、一概に否定出来るようなシリーズではない事は確か。今作はシリーズの中でもお薦め出来る部類の仕上がりのため、初心者や未経験者に優しい作りである。


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