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ピンキーストリート キラキラ☆ミュージックアワー プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


いきなり結論から入ってしまうようであるが、かなりやりがいのあるゲーム。良作である。
「ピンキーストリート」なるものが何か全く知らない人でもお楽しみいただける。その単語すら聞いた事もない人でも大丈夫。また「ピンキーストリート」がなんなのか知っている人には、その魅力をほぼ完全に再現していると言える、らしい。
私なりに「ピンキーストリート」とはなんであるかを噛み砕いてみると「簡易な換装を主体としたフィギュア」と見る。詳しくは各自で調べてもらった方が良いだろう。
メイン部分は一言では言い切れないものの、敢えて言うなら音楽に乗るゲーム。ダンスゲームと言うのだろうか? この手のジャンルに触れるのは初めてなので形容に苦労する。
タッチペンでの操作を軸とする、ニンテンドーDSらしく仕上げられている。これも説明が難しいが、呼応するパネルをタッチしたりスクラッチ(擦る)したりする。
まあぶっちゃけた話、やってもらえれば一目瞭然かつ理解が容易なのであるが、それでは「買え」と言うようなものなので、強いて言葉で説明する事も大切だ。

完成度は非常に高いものの、同時に難易度が相当のものになっている、分かりやすく言うと難しい。
しかしやりがいと言うか、やり込みがいもまた実に充実している。高い集中力と慣れと試行錯誤が求められ、一筋縄ではいかない。
曲は全部で35曲。ジャンルがいろいろ分かれており、各ジャンル7つで5曲ずつ。個人的にはあまりこのジャンル分けに意味を見出せなかったが、聞く人が聞けば分かるのかも知れない。
曲ごとにテンポが違い、それに応じてタッチペン入力のタイミングがずれる。ゆっくりな曲と高速な曲とでは入力のタイミングが違う。ついでに言うなら難易度をノーマルで始めたなら、入力ポイントごとに入力方法が違う。
別に脅かすつもりはないのだが、まずは難易度をイージーで始めてみた方が良いとさえ言えるかもしれない難しさ。最終的には慣れる事は出来るだろうとはいえ、ぬるくはない。決して。
また、マニュアルに載っていない情報が公式サイトに載っている。見るのと見ないのとでは雲泥の差が出かねない情報なのでここでちょっと言及しておきたい。
「負け続ければ相手は弱くなり、勝ち続ければ相手は強くなる」
「評価と勝負は別のプログラムで判定している」
「リズムをMAXにするにはとにかくMISSをしない」
「DANCEをMAXにするには1拍目にガイドが出ていない全ての場所でフリーダンスをする」
「1拍目にガイドが出ていないときがフリーダンスのチャンス」
「人気が上がればレアアイテムをゲットする確率も上がる、無理して1周で集めようとせず何周も何周もやるのがコツ」

勝負に勝つとお金と服など(つまりはフィギュアのパーツ)が手に入る。これがピンキーストリートの醍醐味と言えるらしい。つまりどういう事かと言うと、極言すれば着せ換えを楽しむのである。お金はそのまま服などを買うのに使うので、やはりパーツに化けるという事になる。
しかし、ある程度その周をやり込む事も大切であるのだが、どうしても出るパーツに偏りが出るし、1周すると人気もそれなりになるので、取り敢えずは1回クリアしてしまいたい。
勿論慣れないとクリアは不可能であろう。ちょうど1周する頃に慣れられると思うので頑張ってみたい。
出てくるキャラクターは主人公のプッチ(名前変更可能)を筆頭に個性豊か。表情も結構多彩。やや劇画的な演出も見られる。キャラクターごとの会話も面白い。舞台のレインボーシティは東京をモデルにしていると見られ、聞き覚えのある地名も出る。
ストーリーはまあ、どちらかといえば単純なのだが、それは気にするに及ばないだろう。ゲームの面白さを損なうものではない。
総合的によく作られている、といった印象。難易度は高いが面白さは確かなので、幅広い層にお薦めできる。


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