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nintendogs + cats プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


いきなり感想から入ってしまうようで申し訳ないが、ペット好きにはたまらないであろうゲーム。のみならず通常のゲーマーの欲求にも耐える仕様である。
ゲームのコンセプトはシンプルで、「ペットを飼う」というその一点に尽きるのであるが、それが高いレベルでまとまっている。
タイトルからも推測出来るように、メインペットは犬、サブペットが猫である。それ以外は飼えないので注意。
メインはあくまでも犬であり、その種類は全部で27種。ゲームスタート時は各々のパッケージに書いてある犬しか飼えないが、プレイを重ねる事により次第に種が増えていく。
ちなみに猫はあくまでもサブ要素であり、、種は3種しかいない。とは言えサブだから手を抜かれている、というようなことは決してなく、その動きは本物のようである。

ゲームのジャンルとしては、コミュニケーションか、リラクゼーションになるかと思われる。
ある程度は想像出来ると思うが、犬を用いたアクションであったりシミュレーションであったりすることはない。ミニゲームとしてそれに近いものは入ってはいるのであるが。
極言すると、犬・猫と戯れるゲームである。散歩を楽しんだり、玩具を投げ入れて様子を見たり、芸を仕込んでみたりするのである。
特に犬の散歩は、ゲーム内でのミニゲーム的散歩のみならず、実際に現実で歩行する事による散歩も楽しむ事が出来る。
また、犬は色々と訓練を施す事が出来、その度合いによって著しく成長する。ある意味育成の面白さも兼ね備えている。

さて、このゲームを楽しむには、ゲーム内でのお金が必要となる。お金はなくてもなんとかなるが、あればいろいろなものが購入可能である。
そのお金を稼ぐのに手っ取り早い手段が、犬を参加させて順位を競う大会である。正直、これを上手くこなさないとまとまったお金が得られない。
大会競技を上手くこなすには練習あるのみ。ディスクドッグ・ルアーコーシングは散歩中の公園や体育館、ドッグコンテストは部屋の中で練習出来る。
練習のコツは、上手く出来たら褒める事。ディスクドッグの練習なら、ディスクを取ってきたら頭を撫でてやると良い。ただ、ルアーコーシングは仕様上それが出来ないので、只管やりこむのみである。
なお、ディスクドッグ・ルアーコーシングにはそれぞれのアイテム、ドッグコンテストには現実でのARカードが必要な点に留意する事。

特にこれといった弱点も欠点もない稀有なゲーム。良く出来ている。
強いて難点を挙げるとすれば、このゲームに出てくる犬・猫はいずれも非常に賢く大人しい。実際にここまで出来た性格の犬・猫はそうそういないであろう。
故に、このゲームで犬・猫を気に入って、現実ででもペットを飼うのは自由であるが、ゲームと現実を混同してしまわないように。
ちなみに、放置しっぱなしでも餓死するとかはないらしいので、その辺はやはりゲーム仕様である。
3DSのすれ違い通信にも対応しており、実際の外出が楽しみになるかもしれないことも大きなプラス。3DSを持って、外を回ってみるもまた宜しかろう。


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