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おてがるパズルシリーズ ユリィとふしぎな迷宮 プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


随分と前に第一弾が出て以来すっかり鳴りをひそめ、今となってはほぼ忘れ去られていた『おてがるパズルシリーズ』の第二弾が今になって漸くのご登場。
そのタイトルは『ユリィとふしぎな迷宮』! タイトルからするとローグライクゲームの匂いもする気がするが、健全なパズルゲームなので問題はない。
ちなみにシリーズ第二段ではあるが、第一弾とのかかわりは全然全くないので安心である。

基本はただ只管パズルを解いていくゲームである。パズルの質としては古のゲーム『倉庫番』に近いものがある。
まあ、「近いものがある」程度の相似であり、根本が異なっている。そもそも目的がゴールへ行く事であるし。ただ第一印象としては、やはり『倉庫番』を想起させられる。
もうちょっと詳しく述べると、ブロックを押したり引いたり回したりして道を開き、ゴールであるところの階段へ行く事がクリアの条件である。

今作は前作とは違い、ストーリーに似たものが付属している。ミニシアター的な演出を伴うそれは、全体目的達成度の目安にもなる。
また、見ていて面白く、ちょうど良い息抜きにもなるかと思われる。しかし飛ばす事が出来ず、必要ないと言う者には邪魔かもしれない。
尤も、その程度の心の余裕もない者に、パズルゲームがクリア出来るのか疑問ではある。

500ポイントでこの出来であるなら、充分に報われている出来。
ただしそんなに生易しいパズルでもないので、自身の適性を考慮しないとゲーム機本体を投げる羽目になるかも。
慣れてきたらば、最短手でのクリアを目指すとか、反復してクリアしてみせるとかをしても良かろうか。


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