戻る


ポケットモンスター サン/ムーン プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


ポケモンブランドの3DSでの2016年発売の最新作、それがこの『サン』『ムーン』である。
当文章はその内容に係わるレビューである、が、正直言ってその総てを網羅し、精密なレビューを書ける自信は当方にない。
あくまで「当方が把握しているゲームの内容とその感想」と言う視点での文章である事を、先ず宣言しておく次第である。

今作ではチェンジと言うか変革、それも謂わばメジャーチェンジが実行され、世代が「第7世代」と称される事となった。
前世代以前、つまり第6世代以前のポケモンとは、直接的には関わる手段はない。公式が提供するツールを用いて、ポケモンの個体を当作に連れてくる事は可となっている。
第6世代は3DSでの過去作、即ち『X』『Y』『AS』『OR』を指すが、直接通信を行う事は出来ず、全くの別作品となっている。

今作からシステム面に於いて大幅な仕様変更が実装された。可能な限りのそれを列挙したく思うのであるが、数が多い上に細かく、更にややこしいため具体的には無理としか言えない。
大まかに挙げれば、技威力の変更、麻痺や混乱の仕様変更、Z技、追加技、一部ポケモン種族値の変更、タマゴの法則変化、一部バトルスタイルの追加及び廃止、などなど。
要点を得ない説明で申し訳ないとは思う。ただ、一歩でも踏み込んで詳しく解説しようとすると、この文章が相当以上の長文になる事が予期されるため、ある程度割愛せざるを得ない。
曲がりなりにもレビューにあるまじき言葉であるが、攻略サイトを参照してくれれば幸いである。そのくらいに多種の変更が施されている。
敢えて、攻略サイトなどで扱われず、かつ当方でも述べれる事を一つ挙げるとすれば、今作から移動の殆どをスライドパッドで実行するようになった。
このため、今までのシリーズよりも移動が感覚的になった他、移動固定などが難しくなったと言えよう。また、パッドに負荷が強く掛かるため、本体破損の遠因になる可能性もある。

さて、今作、またしても不完全版のようにも見える作品である事を言わずにはおれない。私見であるが、省いたのではないかと思われる箇所が多いためである。
妙に不親切、或いは不自然な穴が幾つか見受けられる。唐突な場面やキャラクターも存在する。これらの説明に最も合う理屈が、何かが間に合わず省略した、と言う事ではないか。
バグとは違う。ただし、バグも幾つかある、またはあった。なお、現在のゲーム最新バージョンは1.1である。

最新作、そして世代交代の度に思う事であるが、自分が踊っているのか、それとも踊らされているのかが分からなくなる時がある。
恐らくは、そのゲームの真髄を掴むまでは、踊る事は出来ずに一方的に踊らされるのであろう。癪ではあるが。
次回作、つまり第7世代の次回作になれば、ある程度はこの気分も落ち着くかもしれない。言い換えれば、次回作に期待と言う事である。


戻る