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クイックス プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


任天堂が1990年に発したアクションゲーム。クレジットにタイトー社の名も見える事から、かつての版権はタイトーが持っていたと推測される。
ゲーム内容は大雑把に言うと陣取りゲームである。謎の物体クイックスを避けつつ、規定のパーセンテージよりも大きい陣地を取る事が求められる。
それだけがエンドレスで続くという、古風な作りのゲームではあるが、中々どうしてゲーマーを惹き付けるものがあると言えよう。

基本はハイスコア目指して、1ステージごとに高いスコアをたたき出す事を目標に、只管障害を避けつつステージを乗り越えていく。
障害は主に、クイックス、スパーク、ヒューズの3つである。いずれも触れればアウト、プレイヤーの残機が1減る。
クイックスは敢えて言うとすだれのような何かであり、気ままに動き回る。ステージによっては2つ同時に出る事もある。基本、陣取りはこのクイックスの「外側」を占領する事となる。
スパークはプレイヤーの引いた線の上を直線状に動く。ステージごとに数は増えていき、一定時間を経過するとパワーアップ、スーパースパークとなり動きが執拗になる。
ヒューズはプレイヤーの現在引いている線の上に発生する。線引きの途中で一定時間を経過すると出現、プレイヤーに迫り来る。線を引き終われば消える。

基礎的には、上手い事クイックスを囲みこみ、出来る限りクイックスのいるエリア「以外」を占領する事が求められる。
線引きは通常速と低速の2段階があり、敢えて低速で線を引き囲むと、通常速で囲んだ場合の2倍のスコアが入る。ステージ規定の占領率以上を占領すれば次のステージへ進むという寸法である。
占領率99%を達成するとスペシャルボーナスとして50000のボーナスクリアスコアが入る。これは占領率98%時のクリアスコアの倍以上の値である。
更に、クイックスが2体出るステージにおいて、各クイックスを分割するように線を引ききれば次のステージにおけるクリアスコアが倍加。次のステージでもそうすれば3倍加、4倍加、…と増えていく。
故に一気に250000とかいう破格のスコアも夢のようで夢ではない。このゲームをやるならば一度は体験してみたいものである。

4ステージクリアごとにちょっとしたグラフィックボーナスが入る。更にゲームオーバー時のスコアにより、様々なご当地マリオを見る事も出来る。
シンプルというか単純なゲーム内容ではあるが、奥は深くやりがいは充分にあるであろう。400ポイントは妥当な値段である。
3DSのバーチャルコンソールからは、随時任意にデータセーブが出来るようになったため、短い時間でもプレイが可能。良い世の中になったものである。


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