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クォース プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


コナミ社が1990年に出した、パズル・アクション・シューティングゲーム。
大雑把に内容を説明するならば、落ちてくるブロックを付け足しながら四角形を完成させて消滅させるゲームである。
ただ只管それを執行していく、単純なのか複雑なのか解釈の難しいようなゲームとも言える。

ゲーム内容はシンプル。レベルを選びステージを選び、そのあとは頑張るのみである。身も蓋もなく言ってしまえばそうなる。
一応、ブロックを消す事によるスコアボーナスや、アイテムの出現といったおまけ要素はあるが、それらは然程に重要ではない。
昔気質のゲームと言うべきか、明確な終わりというものがない。強いて言うならゲームオーバーが終わりである。

欠点は割と多い、ような気も。まず、BGMの数が少ないようである。しかも単調なBGMで、良く言えば牧歌的。
プレイヤーの機体を6機から選択出来るが、性能差は全くない。見掛けこそ多少異なるが、中身は総て同一。
画面上に射出出来るブロックの数が4つが限度、というのも不可解。制限であればまだ分かるが、もしや演算の限界なのでは。
しかし最大の欠点は、内容を薄っぺらく感じさせるその出来であろうか。場合によってはパズルなのに身悶えする程に退屈である。

とはいえ、決して面白くないゲームというわけではない……面白いゲームであるともいえないものの。
ハマれば或いは、という程度のゲームであろう。もう少し磨けば面白くなったのかもしれないが。
あまりお勧め出来るとは言いかねるゲームである。正直、お勧めしない。まったりとした雰囲気が好きなら一考に値するか。


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