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シャインポスト BeYourアイドル! プレイ記念雑感

文:W.KOHICHI


コナミデジタルエンタテインメント社がニンテンドースイッチ2に、所謂ローンチタイトルとして出したソフトウェア、それがこの『シャインポスト BeYourアイドル!』である。
ゲームの内容を大雑把に説明するなら、事務所所属アイドルの育成、そしてアイドル所属事務所の経営を2本軸としたシミュレーションゲームと言える。
一見、煩雑で不親切で不透明なゲームシステムを取っているようにも見えるゲームであるが、実のところ、セオリーを踏襲すればある程度は上手く行くように設計されている。
ただし、そのセオリーのバランス維持が難しいと言う、綱渡り的バランスを保ったゲームとなっている。皮肉ではなく、良く出来たゲームであると思われる。

ソフトウェアの構成として、本筋のメインモード、出現するアイドルたちのデータ・シナリオ・コンサートライブシーンを閲覧できるビューワー、アナザーストーリーを閲覧出来るヒロインストーリーズ、の3つがある。
この文章ではビューワーとヒロインストーリーズの内容に関しては割愛する。言うなればおまけのモードに過ぎないからである。勿論、存在を否定するものではないが。
ただ、最低限触れておく必要がある事として、ビューワーで閲覧できるデータは、メインモードで見た事がなければ閲覧不可となっている。即ち、メインモードをコツコツとクリアして、穴を埋めていく必要があるわけである。
言い換えれば、最初からアイドルのデータを閲覧したり、ライブを楽しんだりと言った行為は出来ないようになっている。人によってはもどかしく思える方も居るであろう事が推測される作りである。

さて、ここからはメインモードに付いて述べていく。先程述べたように、一見煩雑で不親切で不透明なシステムを採用しているように見えるであろう。少なくとも、初見なら間違いなくそう見えると思われる。
しかし、やり込んである程度のコツを掴むと、「煩雑」と「不親切」に付いてはそうでもない事が分かってくるであろう。まあ、つまりは「不透明」に関しては否定出来ないわけであるが。
このゲームに登場するアイドルの総人数は23名。ゲームプレイ期間の区切りは5年。1年目から3年目までに書類選考を行い年ごとに5名を選抜、その5名で1ユニットを組み各々武道館ライブの成功を目指す事が、このゲームの目標、と言うか勝利条件となる。
武道館ライブの開催に失敗、もしくは武道館ライブ自体に失敗するとそのユニットは問答無用で解散の憂き目に遭う。つまりは武道館ライブを成功させないと総ては失敗と見做される。

メインモードはアイドルの育成もさる事ながら、自己の事務所の経営も大事となる。道半ばで資金が底を突く、或いはマイナスにでもなればそこで事務所は倒産、ゲームオーバーとなる。お助け要素は一切ない。
但し、資金を温存し過ぎてアイドルの育成面が疎かにでもなれば、武道館ライブを成功に導くのは一挙に困難になるであろう。事務所の社会活動や設備投資と資金の適宜温存と言うバランス感覚の維持が重要となる。
無論ではあるが、アイドルは個性と言うか自己を持っているため、不平不満も零す事もしばしば。可能な限り極力不満を未然に防ぐ事が出来れば最善、不満が出た場合は速やかに解消する事が次善となる。
逆に言えば環境が完全であれば不満は生じないようになる。ある程度のランダム性はあるものの、セオリーのバランス維持に成功すればそれは不可能な事ではない。簡単な事でこそないが。

斯く言う私は、このゲームのセオリーを大体は掴んだと言えるくらいには、このゲームの攻略に関して失敗は少なくなった。しかしゲーム開始当初は失敗に失敗を重ね、ハズレのゲームを買ってしまったかと思う程に失敗したものである。
とは言え、セオリーと言っても大した事はない話である。不満が出る前に、不満が芽の時点で摘む、それだけの事に過ぎない。言う程簡単な話でもないように聞こえるであろうが、経験を積んでシステムを理解すれば不可能では決してない。
勿論、ライブが上手く運ぶのか、ライブの後に資金がどの程度残ってくれるか、などと言った不安の種は尽きない。そう言った意味でこのゲームは本当に良いバランスが取れている。開発スタッフに賞賛を送りたいくらいに。
何度となく試行錯誤を要求されるゲームである。しかしながら、繰り返し述べるように良く出来ているゲームであると思われる。ジャンル的にも希少性の高いゲームであろうし、興味が湧いたのなら購入を検討しても良い、くらいのゲームと言えよう。


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