エレクトロニック・アーツ社発のシミュレーションが3DSでも登場した。その第一弾となる(であろう)タイトルがこの『ザ・シムズ3』である。
ジャンル的には生活シミュレーション。とは言え独自性の非常に強いゲームであり、単純にジャンルを一括出来ない奥深さを持っている。
ゲームの大雑把な内容としては、日々の生活をこなしつつ、設定したキャラクターの最終目標を達成する事を目指す、というものである。
このゲームはまず、プレイヤーの分身となる主人公キャラクターを作成するところから始まる。外面と内面を作成してから、実際にゲームに取り掛かるのである。
キャラクターの外面はかなり詳細に作成可能。ただし初期から総てのパーツを使用は出来ず、特定の条件を満たす事によってパーツがロック解除されるようである。
外面の設定に比べれば内面の設定はやや大まか。根幹となる3つの性質と、そこから導き出される最終目標をセットするだけである。
実際に主人公を動かすのはプレイヤーなわけであるし、内面のセットが外面に比べて緩やかな事はある程度納得がいく。
逆に外面の設定が初めから100%自由にいくわけではない、という点には納得いきかねる。どういったメリットがあるのであろうか。
主人公の設定が終わってゲームを始めたらば、後はただ只管意のままに「生活」するのみのゲームが延々続く。
それは無論現実のように、楽しい事ばかりではなくある程度妥協し苦痛とも共存しながら、日々働きいろいろな体験をしつつ休日には羽目をはずしたりするのである。
特に月火水木金と働いて、明日は休みだ好きな事して過ごせる、という開放感は現実に近いものがあろう。
そういう体験は現実だけで充分、という声は至極尤もであるが、ゲームの中でこういった体験を積む事は現実と違って中々乙なものである。
また好き放題に生きて破滅しようともそれはそれでありである。言い遅れたがこのゲーム、人は割とあっさり死ぬように出来ている。
実に自由度とリスクの高いシミュレーションゲームである。それも割合現実に近いシミュレーションとなっている。
容赦ない現実に揉まれている人にも、またそうではない人にもお薦め出来るかもしれないゲームである。
ただ、人によって合う合わないが極めて激しいと思われるので、手を出そうとするならばこのレビューも含めていろいろと情報収集をしてからにしていただきたい。