DSiウェアで『いつでも釣日和』の続編が、前作から大体1年くらいの間を置いて発売された。その名は『いつでも釣日和 思い出のブラックバス』である。
正直言うと、もう時代が3DSに突入しているのだから、そちらで出るかと思っていたのであるがDSiウェアでの登場。別になんら不都合はないものの。
もっと正直言うと、まさかの続編であった。前作の完成度が高かったし、メーカーに続編を出す気があるのか読めなかった事もあったので。勿論出た事は喜ばしいが。
ゲーム内容は前作とほぼ同様である。多少、釣り場面の変更やシステムの追加などが実装されてはいる。が、根本の部分はそのままと言ってもよい。
無論これは悪い事ではなく、何も損なう事なく続編に持ち越せた、と好意的に解釈する事が出来るであろう。
それでいて、今作の追加要素が特に妨げになっているモノのない事もまた評価に値する。つまり良いところを持ち越して良いものを追加した、とも言えようか。
追加された新要素の目玉はなんと言っても「HELPボタン」であると思われる。これはショップで購入する事の出来る、名前通りのシステムである。
1回使うとなくなってしまい、買い溜めも出来ないものの、これのお陰で釣りの際のプレッシャーとでも言うべきものが格段に薄らいだ。
私の場合はやり直しが効かない上にタイミングが難しくたまにタッチペンが反応しない事もあった「キャッチ」が、これのお陰で必ず成功するようになったのである。
もう、巨大魚釣り上げてさああとはキャッチだけ! という事態に限ってキャッチを失敗し「コ、コァァァーッッッ!」と意味不明な雄叫びを上げる事もなくなった。
ちなみに釣り・引き上げ・キャッチのうちの随意の場面でHELPボタンを使うことが出来るので、各々の不得意な場面で存分に活用してもらいたい。
その他の追加要素としては、主役の男の子の他に、釣り堀従業員の女の子でもプレイ出来るようになった。
こちらはいわばメインに対するサブ要素で、性能は高いがアイテムとかを一切使えない、魚を釣ってもポイントが一切入らない。
ではなんのために釣るのかというと、彼女で釣れば釣る程釣り堀の状態が良化されていき、結果的に主役で釣る魚の状態が良くなるのである。
必須ではないものの、大物を釣るためにはこなしておきたい作業であろう。また、魚を釣る練習としても悪くない。
その他には、魚が暴れる事があったり、買い物がやり易くなったり、演出が増えたりしている。どれも根本には関わってこないが、やや便利になっている事は確かであろう。
前作もそうであったが、このゲーム、流通している下手な釣りゲームより余程良いかと。
他のゲームはなんと言うか、「画面の美しさ」とか「魚のリアルさ」とかは良いのであるが、「釣りの面白さ」というものを見落としているような気もしないでもない。
一応フォローしておくが、このゲームに画面の美しさや魚のリアルさがない、という意味ではない。
このゲームと前作は、その「釣りの面白さ」が存分に味わえるゲームとなっている。少なくとも私はそうである。
これで500ポイントで済むのであるから、世の中というのは単に値段や著名でもないのであるな、と痛感する次第である。